報道発表資料

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2003年05月13日
  • 地球環境

国連持続可能な開発委員会第11回会合(CSD11)の結果について

第11回国連持続可能な開発委員会(CSD)が4月28日(月)から5月9日(金)まで、ニューヨーク国連本部にて開催された。4月28日(月)から30日(水)にはハイレベルセグメントが行われ、我が国からは浜中地球環境審議官らが会議に出席した。会議の結果、今後の会議の運営や取り上げるべき議題等について合意された。

国連持続可能な開発委員会第11回会合(CSD11)の概要

1. 会期 4月28日(月)~5月9日(金)
 
2. 開催地 ニューヨーク国連本部
 
3. 会議の概要:
    国連持続可能な開発委員会(CSD)は、1992年に開催された地球サミットで合意された「アジェンダ21」等のフォローアップ等を主な目的として、1993年に設置されたものである。第11回会合では、CSDの今後の作業計画を主なテーマとして議論が行われた。
  
4. 採択された主な文書:
    ハイレベルセグメントに関する議長(ヴァリ・ムーサ南ア環境大臣)サマリーを含む会議報告、会議の運営、取り上げるべき議題などを決定した文書等が採択された。なお、採択された文書等は近日中にCSDのホームページ(http://www.un.org/esa/sustdev/)に掲載される予定。
  
5. 主な決定事項および論点:
 (1) 会議の運営
決定事項
  会議の運営は2年を1サイクルとし、1年目を「評価年」、2年目を「政策年」とする。
  評価年では、ヨハネスブルク実施計画等の取り組み状況を評価する。評価は地域ごとに行い、CSDに持ち寄る。CSD会合は4月・5月に開催する。
  政策年では、評価会議報告を踏まえ、今後の更なる取り組みについて協議する。2月・3月の準備会合の後、CSD会合を4月・5月に開催する。
  評価年、政策年の双方においてハイレベルセグメントを開催する。
  
論点
  1サイクルの年数については、事務局提案の2年に異論はなかった。
  
 (2) 取り上げるべき議題
決定事項
  第1サイクル(2004~2005年): 水、衛生施設、人間居住
  第2サイクル(2006~2007年): 持続可能な開発のためのエネルギー、産業開発、大気汚染、気候変動
  第3サイクル(2008~2009年): 農業、干ばつ、砂漠化等
  横断的事項: 貧困撲滅、消費・生産パターンの変更、天然資源の保護管理、教育等
論点
  1サイクルに対し1つの議題を取り上げるとする事務局提案に対し、取り上げるべき議題を絞ることは実行すべき課題に優先順位をつけることになりかねないという反対意見があり、最終的に1サイクルに対して複数の議題を取り上げることで決着した。
  
 (3) その他
    CSD第12回会合の議長として、ブレンデ・ノルウェー環境大臣が全会一致で選出された。
連絡先
環境省地球環境局総務課
課長  :白石 順一  (6710)
 調査官:塚本 瑞天  (6720)
 補佐  :松永 龍児  (6725)
 担当  :石浜 佐栄子(6724)