報道発表資料

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2003年03月25日
  • 自然環境

トキの産卵について

平成15年3月25日14時頃、佐渡トキ保護センターにおいて、今春初めてトキの産卵が確認されました。産卵したのは、3組の繁殖ペアのうち、今年新たに繁殖ペアを形成したトキ(23/B/01 ♀)です。
 今回の産卵の時期は、同センターにおける繁殖事例としては、これまでで最も早い記録です。
なお、この卵は、産卵後、巣外に転落し、卵殻にひびが入りましたが、同センターで卵殻の修復を行った上で、孵卵器に移して保温しています。
  1.  平成15年3月25日14時頃、佐渡トキ保護センターにおいて、「20/A/00 ♂」(新新)と「23/B/01 ♀」のペアの産卵が確認されました。このペアについては、先週から交尾と思われる行動が観察されていたところです。
    今回の産卵は、今春初めての産卵となりますが、3月25日の産卵は、産卵時期としては、同センターにおける繁殖事例の中で最も早い記録です。(これまでの記録は3月26日)
      
  2.  なお、産まれた卵は、産卵後、巣外に転落し、数センチのひび(2箇所)が入りましたが、同センターで卵殻のひびの修復を行った上で、孵卵器に移して保温しています。
      
  3.  この繁殖ペアは、現在も、交尾等の繁殖行動を継続しており、同センターでは引き続き繁殖行動とこの卵の状況について注目していく予定。
      
  4.  他の2組の繁殖ペア(「17/β/96♂」・「16/β/96♀」(友友(ヨウヨウ)・洋洋(ヤンヤン))ペア及び「19/A/99♂」・「18/β/99♀」(優優(ユウユウ)・美美(メイメイ))ペア)については、繁殖行動が観察されているものの、未だ産卵には至っていません。



(参考)

  • 「17/β/96♂」・「16/β/96♀」(友友・洋洋)ペア:1999年1月、江沢民国家主席から日本へ贈呈。
  • 「19/A/99♂」(優優):友友・洋洋のペアから1999年5月に誕生。
  • 「18/β/99♀」(美美):2000年10月、優優のパートナーとして、朱鎔基総理から日本に贈呈。
  • トキは、誕生後2年目から繁殖可能となる。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局野生生物課
課長:黒田大三郎(6460)
 補佐:赤倉 正弘 (6469)
 担当:大木 庸子 (6469)
 直通:03-5521-8283

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