報道発表資料

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2003年02月24日

水・土壌

釜房ダム貯水池湖沼水質保全計画及び第４期諏訪湖水質保全計画の同意について

湖沼水質保全特別措置法の指定湖沼である釜房ダム貯水池及び諏訪湖について、宮城県知事及び長野県知事が作成した今後５か年の湖沼水質保全計画（案）が、本日（２月24日（月））の公害対策会議幹事会において了承された。これを受け、環境大臣は本計画に同意し、正式に決定された。

釜房ダム貯水池及び諏訪湖に係る湖沼水質保全計画の経緯
　　
　湖沼水質保全特別措置法（昭和６０年３月施行）では、環境大臣が特に水質の保全に関する施策を総合的に講ずる必要があるとして指定した指定湖沼（現在、全国１０湖沼）について、関係県知事が５年ごとの湖沼水質保全計画を定め、水質保全対策を総合的かつ計画的に進めることとしている。
　釜房ダム貯水池については昭和６２年９月に、諏訪湖については昭和６１年１０月に、それぞれ指定湖沼に指定された。以来、３期１５年間にわたり、湖沼水質保全計画が定められ、各種施策が進められてきたところである。
　昨年度の計画期間終了に伴い、関係県知事が作成した第４期の湖沼水質保全計画案は、本日（２月24日（月））の公害対策会議幹事会において了承をされ、これを受けて環境大臣は本計画に同意し、正式に決定された。

今般定められた湖沼水質保全計画の内容
　　
　釜房ダム貯水池及び諏訪湖に係る湖沼水質保全計画においては、湖沼の水質保全に資する事業及び各種汚濁源に対する規制等による水質保全対策を総合的かつ計画的に推進し、それぞれの湖沼の水質改善を着実に行うこととしている。

（１）	水質の保全に関する方針
	１）	計画期間
		平成１４年度～平成１８年度（５年間）
	２）	計画の基本的な考え方
		着実な水質改善による水質環境基準の確保を目途としつつ、水質保全に資する事業、各種汚濁源に対する規制等、それぞれの湖沼の特性に応じた水質保全対策を総合的かつ計画的に推進する。
	３）	水質目標値
		平成１８年度に達成すべき化学的酸素要求量（ＣＯＤ）、全窒素、全燐（りん）の水質目標値を掲げる。

　　　

**各湖沼の水質目標値**　　　　　　　　　　　　（単位：ｍｇ／Ｌ）
湖沼名	水質項目	現状水質 (平成13年度)	平成１８年度
湖沼名	水質項目	現状水質 (平成13年度)	施策を講じない場合	施策を講じた場合
釜房ダム貯水池	ＣＯＤ (COD平均値) 全窒素全燐（りん）	２.３　（２.０）　０.６２　０.０１７	２.３　（２.１）　０.５８　０.０１５	２.０　（１.８）　０.４６　０.０１３
諏訪湖	ＣＯＤ (COD平均値) 全窒素全燐（りん）	５.８　（５.７）　１.０　０.０４３	５.５　（５.４）　０.９４　－	４.８　（４.６）　０.７５　０.０５０

（注）	ＣＯＤについては７５％値、全窒素、全燐（りん）については平均値である。

　　

（２）	水質の保全に資する事業
	発生源対策として、下水道、合併処理浄化槽、廃棄物処理施設等の施設整備を行うとともに、諏訪湖においては湖内の底泥しゅんせつ等の浄化対策を行う。
（３）	水質の保全のための規制その他の措置
	工場・事業場排水対策、生活排水対策、畜産・水産対策、面源負荷対策、緑地の保全、その他自然環境の保全等の施策を行う。
（４）	その他水質保全のために必要な措置
	公共用水域の水質の監視強化、調査研究の推進、地域住民等の協力の確保、事業者等に対する助成等を行う。

添付資料

連絡先: 環境省環境管理局水環境部水環境管理課
課長：　仁井正夫　（内6630）
　補佐：　合屋善之　（内6627）
　係長：　野口　宏　（内6628）

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