報道発表資料

この記事を印刷
2003年02月19日
  • 大気環境

大気汚染物質排出源モニタリングに関するトレーニングについて

平成15年2月26日(水)~28日(金)に国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)の主催により中国北京市において「大気汚染物質排出源モニタリングに関するトレーニング」を開催する。
 本トレーニングでは、北東アジア地域(日本、中国、韓国、モンゴル、ロシア、北朝鮮)の技術者の参加のもと大気汚染対策に関する講義、発表及び「大気汚染物質排出源モニタリング推奨手法」を活用した実務研修を行う。
1.背景
 UNESCAPは、1993年以来、北東アジア環境協力プログラム(NEASPEC:The North-East Asian Sub-regional Programme of Environmental Cooperation)として環境保全プロジェクトを実施している。
 この一環として、北東アジア地域において火力発電所、工場等の固定排出源における大気汚染対策を効果的に進めるためには、大気汚染物質排出量を正確に把握することが不可欠であるという観点から、我が国がタスクフォースを主催して「大気汚染物質排出源モニタリング推奨手法」を作成した。
 今回、中国北京市において、この推奨手法を使用して、中国をはじめとする北東アジア各国のモニタリング測定機器の運転管理技術者を対象に実用機器を用いて能力養成を行うとともに、北東アジア各国の大気環境管理行政担当技術者とともに今後の各国での当推奨手法のさらなる活用方法等について検討を行う。
  
2. 開催主体    
 主催 UNESCAP
 受入機関 中国国家環境保護総局(SEPA)及び日本国環境省・外務省
 協力 北東アジア環境データ・トレーニングセンター(NEACEDT)
  
3. 開催期日 平成15年2月26日(水)~28日(金)
  
4. プログラム (予定)
1日目
(2月26日)
[1] 測定機器を設置することによる環境保全・環境貢献への有用性の説明(UNESCAP担当者、日本の専門家)
[2] 大気汚染物質排出源モニタリング推奨手法の概説
[3] 各国の現状説明(各国の専門家)
2日目
(2月27日)
[4] 大気汚染物質排出源モニタリング推奨手法の詳説
[5] 大気汚染物質排出源モニタリング推奨手法を用いた測定機の現場実習(1)
移動型簡易測定法の操作(硫黄酸化物、窒素酸化物、酸素)
3日目
(2月28日)
[6] 大気汚染物質排出源モニタリング推奨手法を用いた測定機の現場実習(2)
連続測定法の実演(硫黄酸化物、窒素酸化物、酸素)
[7] 今回研修の評価と技術的課題に関する意見交換
[8] 今後の研修事業での活用方策の検討
  
5. 使用言語
 英語(2日目、3日目は英語から中国語への同時通訳あり)
  
6. 参加者(予定)
 日本、中国、韓国、モンゴル、ロシア、北朝鮮の技術者及びUNESCAPの担当者
 中国から25名、日本、韓国、モンゴル、ロシア、北朝鮮から各2名ずつを予定。
  
7. 開催場所    
 講義・発表(26~28日) 中国国家環境保護総局監測総站(かんそくそうたん)
(日中友好環境保全センター内:北京市)
 実務研修(27~28日) 監測総站及び北京市内の火力発電所
  

(参考)
  北東アジア環境協力プログラム(NEASPEC)は、日本、中国、韓国、モンゴル、ロシア、北朝鮮が参加し、UNESCAPが事務局を務めている。

連絡先
環境省地球環境局(旧)環境保全対策課環境協力室
室長   :小川 晃範(内線6760)
 室長補佐:吉口 進朗(内線6763)
 担当   :田中 英二(内線6765)

環境省環境管理局大気環境課
課長   :柏木 順二(内線6530)
 課長補佐:四方 俊郎(内線6538)