報道発表資料

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2003年02月10日
  • 地球環境

中国北西部生態系修復に関する第3回専門家会合及び公開セミナーの開催について

日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM)に基づく中国北西部生態系修復に関する第3回専門家会合及び公開セミナーを2月18日(火)、19日(水)の2日間、中国北京市で開催する。
 本会合は、日中韓の政府担当者・専門家等が集まり、中国北西部の生態系修復に関するプロジェクトについて情報・意見交換を行うものである。
 今回は、平成14年度に行われた第4回TEMMの結果を受け、日本中国の共催により、黄砂対策に係る地域の協力等をテーマに情報・意見交換を行う専門家会合を開催するとともに、国際機関、モンゴル及び中国の関係機関の参加を得て黄砂問題の状況と取組について発表を行う公開セミナーを開催する。
  1. 目的
     平成12年2月に中国で行われた第2回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM :The Tripartite Environment Ministers Meeting)において、中国北西部における生態系修復に関し、協力プロジェクトを形成、実施することが合意された。
     これに従い、3カ国の政府担当者と専門家により、平成12年12月に中国で、平成13年12月に韓国で、プロジェクト形成のための専門家会合が開催された。
     今回は、日本中国の共催により、黄砂対策に係る地域の協力等をテーマに情報・意見交換を行う第3回専門家会合を開催するとともに、これに併せて、国際機関、モンゴル及び中国の関係機関の参加を得て黄砂問題の状況と取組について発表を行う公開セミナーを開催する。
      
  2. 主催
     日本国環境省 中国国家環境保護総局
      
  3. 会場
     中国北京市 西苑飯店(Xiyuan Hotel)
     
  4. 参加者
    日本、中国、韓国、モンゴルの政府担当者・専門家
    関係国際機関の担当者
      
  5. 使用言語
     英語(英語-中国語の同時通訳あり)
      
  6. 日程・プログラム
     公開セミナー、専門家会合では、各国参加者による発表等が行われる。各プログラムは以下のとおり。

    2月18日(火)

    <公開セミナー> 9:30~17:30
      
     セッション1 : 「各国における黄砂の現状と対策」
     日本、中国、韓国、モンゴル参加者による発表
      
      「GEF・ADB黄砂プロジェクト(仮称)の紹介」
     (※注1)
     国際機関担当者による発表
      
     セッション2 : 「黄砂モニタリング及び調査に関する専門家の発表」
     日本側発表者:
     鵜野 伊津志(九州大学応用力学研究所教授)
     西川 雅高(独立行政法人国立環境研究所主任研究員)
      
    2月19日(水)

    <専門家会合>
      
     セッション1 : 「GEF・ADB黄砂プロジェクト(仮称)における環境モニタリング」
     日本、中国、韓国、モンゴル参加者による発表及び意見交換
      
     セッション2 : 「内蒙古プロジェクト」(※注2)
     中国、韓国参加者による発表及び意見交換
      
      
  7. 取材
     公開セミナーは傍聴可。取材希望は環境協力室へ事前登録して下さい。
     
 ※ 注1「GEF・ADB黄砂プロジェクト(仮称)」
   国連環境計画(UNEP)、国連アジア太平洋経済社会委員会(UN/ESCAP)、国連砂漠化対処条約事務局(UNCCD)、アジア開発銀行(ADB)及び中国・韓国・モンゴル・日本の4カ国が共同で、GEF(地球環境ファシリティ)及びADBの資金を活用し、黄砂対策関連情報の収集評価や黄砂対策マスタープラン作りに取り組むもの。昨年12月にGEF及びADBの双方からプロジェクトの承認を得ており、現在プロジェクトの開始に向けて準備中。
  
注2「内蒙古プロジェクト」
   TEMMに基づく中国北西部生態系修復に関するプロジェクトとして形成が進められているもので、現地の状況調査及び既存の研究に基づき内蒙古の生態系修復のための将来研究計画の策定、並びに中国の研究者・作業員の生態系修復技術の向上を図ろうとするもの。現在プロジェクトの開始に向けて準備中。
連絡先
環境省地球環境局(旧)環境保全対策課環境協力室
室長:小川 晃範 (内線6760)
 補佐:吉口 進朗 (内線6763)
 担当:田中 英二 (内線6765)