報道発表資料

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2002年11月18日
  • 自然環境

ラムサール条約登録湿地の追加について

宮島沼(北海道)及び藤前干潟(愛知県)が、ラムサール条約第8回締約国会議の会期初日にあたる11月18日付けで、同条約の「国際的に重要な湿地に係る登録簿」に掲載されましたので、お知らせします。
 なお、これにより、わが国のラムサール条約登録湿地は計13箇所となります。
1. 宮島沼
 宮島沼は、北海道のほぼ中央、石狩川の河跡湖沼群の一つである浅い淡水湖です。周辺には水田地帯が広がっています。シベリア等北半球の繁殖地と日本国内の越冬地を往復するガンカモ類、ハクチョウ類の中継地として重要であり、特にマガンの渡来数は5万羽を超え、我が国で越冬するマガンのほとんどが宮島沼を中継地として利用しています。
 
2. 藤前干潟
 藤前干潟は、名古屋港に流入する庄内川・新川・日光川の河口干潟を中心とする区域で、伊勢湾奥部に残された唯一の大規模な干潟です。政令指定都市の湿地がラムサール条約登録湿地となったのは今回が初めてです。北半球の繁殖地と南半球の越冬地を往復するシギ・チドリ類の中継地として重要であり、我が国で最大規模の渡来数11千羽(2000年春季)を記録しています。
  
(参考)これまでの登録湿地
  釧路湿原 (北海道) 7,863ha  

1980年 6月17日登録

  伊豆沼・内沼 (宮城県) 559ha 1985年 9月13日登録
  クッチャロ湖 (北海道) 1,607ha 1989年 7月 6日登録
  ウトナイ湖 (北海道) 510ha   1991年12月12日登録
  霧多布湿原 (北海道) 2,504ha 1993年 6月10日登録
  厚岸湖・別寒辺牛湿原 (北海道) 4,896ha 同上
  谷津干潟 (千葉県) 40ha 同上
  片野鴨池 (石川県) 10ha 同上
  琵琶湖 (滋賀県) 65,602ha 同上
  佐潟 (新潟県) 76ha 1996年 3月23日登録
  漫湖 (沖縄県) 58ha 1999年 5月15日登録
  
(参考資料)
  別紙1  ラムサール条約の概要
  別紙2  宮島沼及び藤前干潟の概要

添付資料

連絡先
環境省自然環境局野生生物課
課 長  黒田大三郎(6460)
 補 佐  河本  晃利(6462)

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