報道発表資料

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1997年03月07日

へール・ボップすい星ライトダウンキャンペーンにおける環境庁や各種団体の取組の状況等について

環境庁においては、へール・ボップすい星の接近に伴い、同すい星の観察条件を整えるとともに、「光害」をはじめとする大気生活環境保全に関する啓発に資することを目的として、「へール・ボップすい星ライトダウンキャンペーン」を展開している。
 キャンペーンの中央行事として、環境研修センターにおける「すい星観察会」を実施することとしており、一般の方々の参加を広く呼びかける。なお、この中央行事については、NTTの協賛により、国立天文台を始めとした全国3カ所の環境庁後援行事とのネットワークを構築することが決定している。
 さらに、環境庁が昨年11月から呼びかけているライトダウンコンテストに対して、参加登録を行った市町村は全国で64カ所(平成9年3月7日現在)であり、これらの市町村のうち積極的なキャンペーンを実施した市町村を「星空にやさしい街10選」として選定することとしている。
1 キャンペーンの趣旨と環境庁の取組
 
(1) キャンペーンの趣旨
「光害」をはじめとする大気生活環境保全に関する啓発に資することを主な目的とする。
 
(2) 環境庁の取組
{1} 啓発リーフレットの作成
 へール・ボップすい星の観察方法やライトダウンを行う理由をわかりやすく解説し、キャンペーンへの参加・協力を呼びかける啓発リーフレットを都道府県を通じて広く配付した。
  なお、同リーフレットの全内容については、環境庁のホームページにおいても掲載中である。(環境庁ホームページアドレス http://www.eic.or.jp/eanet/)
 
{2} 全国市町村におけるキャンペーンの支援
 ライトダウンコンテスト「星空にやさしい街10選」への参加市町村を募るとともに、コンテスト参加市町村を中心として、「ライトダウン取組の手引き」、「キャンペーン効果評価マニュアル」を配付した。
 
{3} 各種団体に対する協力依頼
 各種業界団体等に対し協力依頼を行ったが、積極的な協力が得られているのは、全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連:パチンコ店組合の中央組織)の1団体である。
 全日遊連においては、全(パチンコ店)会員に向けて、ライトダウンの協力依頼及び自主制作ポスターの発送を行っているところである。
 他の協力団体としては、(社)日本照明器具工業会がある。
 
{4} 国会議事堂のライトアップ消灯に関する依頼
 日没後から20時まで行われている議事堂のライトアップについて、キャンペーン期間中の消灯が予定されている。
 
{5} 東京タワーのライトアップ消灯に関する依頼
 日没後から24時まで行われている東京タワーのライトアップについて、キャンペーン期間中における20時から21時まで(但し、4月3日においては、19時から21時まで)の消灯が予定されている。
 
2 ライトダウンコンテストについて
          ~「星空にやさしい街10選」の選定~
 
(1) 目的
   「へール・ボップすい星ライトダウンキャンペーン」において優れた取組を行った市町村を「星空にやさしい街10選」として選定し、広く発表することによって、環境啓発を軸とした「まちづくり」を支援するとともに、「光害」啓発をモデルとした環境啓発事業の普及に資することを目的とする。
 
(2) 実施体制
  主  催:環境庁、「星空の街・あおぞらの街」全国協議会、(財)日本環境協会
事務局:(財)日本環境協会内に選定事務局及び選定委員会を設置する。
 
(3) 市町村の参加状況
   平成9年3月7日現在、全国64市町村によって参加登録がなされている。
 これらの市町村においては、積極的なキャンペーンの実施が期待される。
 
(4) 選定基準等
  {1} 審査材料
  「ライトダウン取組の手引き」を踏まえた参加市町村のキャンペーンに対する取組について、「キャンペーン効果評価マニュアル」に従って市町村が行う自己評価の報告書
  各種報道内容等
 
  {2} 審査項目
地域ぐるみでのライトダウンの実績
すい星観察会等の啓発事業の実施
「光害」等啓発活動の実績
その他
 
(5) 選定結果の発表及び表彰
{1} 発表
環境庁記者発表を行う(5月末を予定)
 
{2} 表彰
    平成9年度「星空の街・あおぞらの街」全国大会(名古屋市)において、表彰する。
 
3 中央行事及び環境庁後援行事等について
 
 環境庁主催によるキャンペーン中央行事として、環境研修センター(所沢市)において「すい星観察会」を開催する。
 また、環境庁後援行事として、同時に進行する予定である全国3カ所の「すい星観察会」とTV電話等のネットワークを構築し、環境研修センターをはじめとする各会場との交信(環境庁長官挨拶、キャンペーン紹介、一般参加者からの質疑応答等)を行う。 中央行事開催の日時は、平成9年4月3日(木)18時30分から20時30分までを予定しており、他3会場においてもこの時間帯を中心として行事が開催される。(各会場とも雨天決行) 
 
(1) 中央会場について
  場    所 環境研修センター(住所:埼玉県所沢市並木3-3)
主    催 環境庁
協    賛 NTT
出席予定者 石井環境庁長官他
一般参加者 自由参加とする
 
(2) 環境庁後援行事の紹介
{1} 文部省国立天文台(住所:三鷹市大沢2-21-1 )
主    催 文部省国立天文台
後    援 環境庁、日本天文学会、天文学振興財団
協    賛 NTT、天文雑誌、望遠鏡メーカー等
一般参加者 抽選により100組(1組4人以下)を招待
 
 行事等に関する問い合わせ、参加申し込みは、文部省国立天文台
 (電話: 0422-34-3688)まで。
 
{2} 札幌会場(サッポロさとらんど、住所:札幌市東区丘珠町584-2)
 STVラジオでは、札幌会場の模様や他会場とのやりとりに関して、ラジオ放送(北海道全域)やホームページ等によって生中継する。
主    催 札幌市、STVラジオ
後    援 環境庁
一般参加者 自由参加とする
 
 行事や放送に関する問い合わせは、札幌市環境保全部(電話:011-211-2872)
 または、STVラジオ情報デスク(電話:011-272-8355)まで。
 
{3} 佐世保会場(佐世保市ハウステンボス内)
 ハウステンボス内にすい星観察のためのイベント会場を設置し、入場者に開放する。(抽選でイベント参加者500組を招待する)
 また、佐世保市ハウステンボス町一帯で、イベントに合わせた大規模なライトダウンが行われる予定である。(この模様についても、各会場のモニターによって視聴出来る)
主   催 佐世保市、ハウステンボス(株)
後   援 環境庁
協   賛 NTT長崎他
出席予定者 鈴木環境政務次官、佐世保市長他
一般参加者 佐世保市が抽選の上、会場に500組(1組3人以下)を招待
 行事の参加に関する問い合わせ、申込みは、佐世保市観光課
 (電話:0956-24-1111)まで。
 
(3) NTTによるネットワーク構築等に関する協賛について
{1} 観察会の中継に係わるネットワークの構築
 全国4会場において、テレビ電話システムの端末を設置し、会場間の相互交流が 行えるようにする。
 また、NTTが中心となって設立したこねっとプラン推進協議会が推進している「こねっとプラン」に参加している小・中・高等学校においても、各会場の様子が視聴できる。
 
{2} NTTホームページにおけるキャンペーン情報の掲示、情報発信の場の提供
 (WNNホームページアドレス  http://www.wnn.or.jp/wnn-u/
 NTTが運営している公共的な情報発信のためのホームページにおいて、キャンペーン関連の情報を発信している。また、アクセス者からの情報を掲示することについても予定している。(掲載予定の情報については、WNN上で予告されている。)
リーフレット、キャンペーン関連の環境庁記者発表資料等の掲載
へール・ボップすい星観察者カウント
 すい星を実際に観察したアクセス者から、すい星の見え方に関する情報を収集し、全国でどのように見えているかについて掲示する。
ライトダウン施設報告掲示板(キャンペーン期間以降)
 アクセス者からライトダウンの実例に関する情報を収集し、取りまとめたものを掲示する。
 
{3} ファックスによるキャンペーン情報の提供
 (WNNファックス通信 操作方法及び目次取出し番号:0120-410774)においてキャンペーン関連の情報を発信する。また、すい星の最新画像等についても同様に情報発信を行う。
連絡先
環境庁大気保全局企画課大気生活環境室
室   長:鈴木安次(内線6540)
 室長補佐:池田和広(内線6541)
 担   当:西尾達司(内線6545)