報道発表資料
環境庁では、昨年6月に作成した環境庁版環境家計簿が好評のため、平成10年まで使用可能な第2版を作成し、配布することとした。
- 経緯
環境庁では、昨年6月にデイリー版、ウィークリー版、マンスリー版の3つのタイプの環境家計簿を作成し、これまでにデイリー版1,200部、ウィークリー版3,600部、マンスリー版14,000部を配布した。自治体、環境NGO、学校関係者をはじめ一般の消費者からも大変好評であり、デイリー版、ウィークリー版の在庫が切れたため、今回平成10年まで使用可能にした第2版を作成し、デイリー版500部とウィークリー版3,000部を印刷、配布することとした。
- 今回の環境家計簿の普及
希望者に対し、先着順に無料で配付する予定。今回はグループでの応募も受け付ける。また、都道府県・政令市、企業等に見本を配布して、増刷の希望を受け付け、環境家計簿の大量普及を図る。
・ 配布先の予定 都道府県、政令市 デイリー版1部 ウィークリー版2部 企業 等 ウィークリー版1部 マンスリー版5部 一般の希望者 デイリー版またはウィークリー版のどちらか1部 その他、COP3等の関連行事、会議等で配布する予定
・ 一般の希望者の入手方法 (従来と同じ) デイリー版、ウィークリー版どちらを希望するかと電話番号を明記の上、切手(デイリーの場合390円、ウィークリーの場合270円)を貼った返信用封筒(角2:A4の大きさ)とともに、次の連絡先まで申し込む。1人1部を原則とする。
(グループでの申込・マンスリー版の申込については電話にてお問い合わせ下さい。)
・ 申込先 (社)環境情報科学センター 「環境家計簿」係
(担当:高松、村上)
〒102 東京都千代田区九段南4-7-24
トゥーラント88ビル
TEL 03-3265-3916
- 今後の予定
・ 引き続き環境家計簿の普及促進を図るとともに、パソコン対応環境家計簿ソフトの開発、普及を図る。 ・ 環境家計簿を1年間つけた人のデータを回収し、分析する。(6月以降) ・ 第2回環境家計簿運動全国大会を開催する。(時期未定) - その他
これまでに環境家計簿を付けた人(うち46名)から環境情報科学センターに家計簿を付けた感想が寄せられている。主な感想は以下のとおりである。・ 「今まで地球温暖化と家庭生活の関係は知らなかったが、そのことが理解できた。」 ・ 「具体的に何をすればよいのかが分かった。」(アイデア集が役に立った) ・ 「自分の家庭からのCO2排出量が、具体的に数字で把握できて励みになる。」 ・ 「季節補正の計算方法が分からない」 ・ 「メーターを見て記録するのは大変」
※参考
(1) | 環境家計簿の概要 | |
我が国の二酸化炭素の排出量を分野別に見ると、近年、民生・運輸部門で特に増加しており、今後国民一人一人が環境保全に配慮したライフスタイルを実践していくことが期待される。このため、当庁では、消費者が楽しみながら、また、家計費の節約を励みとしながら、自然に環境に配慮したライフスタイルに変えていくことができるようになることに主眼をおいて、環境家計簿を作成した。本家計簿は、電気、ガス、ガソリン等のエネルギーや水道の使用量やゴミの量をチェックすることにより、家庭生活に伴う二酸化炭素の排出量が計算でき、同時に家計のチェックにも役立つようになっている。また環境にやさしい行動のヒントになる情報や具体的なアイデアを多数盛り込んである。 |
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(2) | 環境家計簿の種類について | |
{1} | デイリー版環境家計簿(A4サイズ179ページ) | |
実際の家計について毎日記入することができる点で完全に家計簿として使えるもの。電気、ガス等の家庭で消費するエネルギーや包装容器等の廃棄物から排出される二酸化炭素の量を集計し計算できるようになっている。1週間ごとに見開きになっておりそれぞれのページに冷蔵庫の在庫品チェック、毎月の目標の評価できる欄があるほか、環境にやさしい行動のヒントになる情報が多数掲載されている。 |
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{2} | ウィークリー版環境家計簿(A4サイズ47ページ) | |
デイリータイプを簡素化し、1ヶ月ごとの見開きとし、電気、ガス等の家庭で消費するエネルギーや包装容器等の廃棄物から排出される二酸化炭素の量を週ごとに集計できるようになっているほか、環境にやさしい行動のヒントになる情報も、デイリー版より少ないものの掲載している。毎日家計簿を記帳するのがおっくうな方や、今使っている家計簿と併用したい方向き。 |
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{3} | マンスリー版環境家計簿(A4サイズ4ページ) | |
環境家計簿の入門編的位置づけで、大量普及用。4つの環境にやさしい行動により一年間で家計と二酸化炭素排出削減にどれだけ貢献できるかビジュアルに記載し、家計節約を励みとした二酸化炭素減らしの動機づくりを行っている。また、電気、ガス等の家庭で消費するエネルギーや包装容器等の廃棄物から排出される二酸化炭素は月単位で3ヶ月間記載できるようになっている。3ヶ月間チャレンジして環境家計簿が気に入れば、デイリー版やウィークリー版の環境家計簿の申し込み方法も記載してある。 |
- 連絡先
- 環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課
課長 :小林 光 (6740)
課長補佐:清瀬 和彦 (6758)
担当 :菅原 雅彦 (6738)