報道発表資料

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2002年07月23日
  • 自然環境

「東京湾の干潟等の生態系再生研究会」の開催について

東京湾の干潟や藻場等の保全と再生、生態系保全を視野に入れた東京湾の総合的な海域環境改善方策を検討するため、環境省自然環境局と国土交通省港湾局が共同で、学識経験者、港湾管理者(関係自治体)及び関係行政機関(環境省及び国土交通省)から構成される研究会を開催することとしましたのでお知らせします。
 研究会では、今年度内に東京湾の干潟等の保全再生に係る総合的な方策をとりまとめることとしており、第1回研究会を7月29日(月)に開催します。
  1. 研究会の主旨

     干潟や藻場等の浅海域の湿地の自然環境は、近年全国的に減少、劣化の傾向にあり、本年3月に決定された新・生物多様性国家戦略において、湿地の保全の強化と再生を進めていく旨、記述されたところです。
     東京湾の再生については、昨年12月に都市再生プロジェクト(第3次決定)として「海の再生」が決定されました。これを受け、本年2月に関係府省及び7都県市からなる東京湾再生推進会議が設置され、去る6月28日に「東京湾再生のための行動計画(案)」として中間とりまとめを行ったところです。また、千葉県においては、東京湾に残る貴重な干潟である三番瀬の保全や再生について、幅広い関係者が参画したいわゆる円卓会議の場で検討がなされています。
     このような中、環境省自然環境局と国土交通省港湾局は、東京湾全域を対象として、生態系保全を視野に入れた総合的な海域環境改善方策についての研究を共同で実施することとしました。研究の実施に当たっては、生態系保全の視点も踏まえて総合的かつ専門的な研究を行うため、学識経験者、港湾管理者(関係自治体)及び関係行政機関(環境省及び国土交通省)から構成される研究会を開催します。
     
     
  2. 研究会での検討内容

     14年度内に東京湾の干潟等の保全と再生に係る総合的な計画を策定する。具体的な検討内容は次のとおり。
     ・ 三番瀬を始めとする東京湾における干潟・藻場・浅場等の自然環境の現状調査
    東京湾における干潟・藻場・浅場等の保全・再生等のあり方の検討
    生態系の連続する干潟ネットワークの構築のあり方の検討
    生態系保全を視野に入れた東京湾の総合的な海域環境改善方策の検討
      
    第1回研究会の開催
     ・ 日時 平成14年7月29日(月)10:30~12:30
    場所 ルビーホール 11F「桂・桐の間」
     東京都千代田区丸の内1-9-1
    議題 研究会の進め方について
     
     
  3. 研究会構成員
     
    近 藤 健 雄   日本大学理工学部海洋建築工学科教授(海洋環境工学)
    石 丸  隆 東京水産大学海洋環境学科教授(海洋生態学)
    灘 岡 和 夫 東京工業大学大学院情報理工学研究科教授(海岸工学)
    西 村  修 東北大学大学院工学研究科教授(生態工学)
    古 川 恵 太 国土技術政策総合研究所沿岸海洋研究部海洋環境研究室長
    中 村 由 行 (独)港湾空港技術研究所海洋・水工部沿岸生態研究室長
    市 川 大 倫 千葉県土木部港湾整備課長
    大 野 皓一郎 東京都港湾局港湾整備部計画課長
    青 木  治 横浜市港湾局港湾整備部企画調整課長
    結 城 隆 章 川崎市港湾局企画振興部企画振興課主幹
    成 田  實 横須賀市港湾部港湾企画課長
    岩 瀧 清 冶 国土交通省港湾局環境整備計画室長
    今 井 泰 男 国土交通省関東地方整備局港湾空港部地域港湾空港調整官
    小野寺  浩 環境省自然環境局自然環境計画課長
      (◎:委員長)  
     
連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
課   長:小野寺 浩(内線6430)
 課長補佐:亀澤・堀上 (内線6428)