報道発表資料

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1997年03月06日

神戸空港に係る政令改正について

  1.  神戸空港は、神戸都市圏の航空利用者の利便を図るとともに、防災拠点の確保、震災復興に不可欠な都市機能であること等の必要性から神戸市が建設を予定しているものである。
     
  2.  運輸省では同空港を空港整備法施行令に第三種空港として位置づけるため、今回政令改正を行うこととしている。本政令案は、神戸空港を第三種空港に指定するものであり、埋立て自体を規定するものでないことから、当庁では、空港自体の機能面からの必要性や騒音等による環境影響について判断したところ。
     
  3.  神戸空港に関する埋立計画は、今後、神戸港の港湾計画に係る中央港湾審議会に諮られる。当庁としては、その際に、瀬戸内海環境保全特別措置法の精神に則り、環境保全上の観点から適切に意見を述べてまいりたい。
空港整備法政令改正に際して認める事項
 
(1) 空港整備法の目的
空港の整備を図るため、設置、管理、費用負担等に関する事項を定めるもの
 
(2) 今回の政令改正の内容
神戸空港を施行令別表(第三種空港一覧表)に追加
神戸空港の位置について、「兵庫県神戸市地先水面」と記載
 
神戸空港に係る今後のスケジュール
 
3月6日 空港整備法施行令改正の政令案について、事務次官会議。
3月7日 同、閣議決定。
3月12日 同、公布・施行。
3月27日 港湾審議会計画部会開催。
 


参考:神戸空港の概要
 
設置管理者  神戸市(第三種空港として設置管理)
 
設置位置  兵庫県神戸市地先水面
 
滑 走 路  2,500m 1本
 
事業面積  約 270 ha(空港島面積、うち、空港本体は154ha)
 
航空需要  開港時(平成16年度)の航空需要として、340万人/年を予測
 新千歳、東京、福岡、鹿児島、那覇等の10都市と結び、計60往復/日
 
予定地現況  ポートアイランド(2期)(造成中)の地先約2kmの海面
  
経   緯
 
 昭和47年3月  関西国際空港の候補地に神戸沖案があったが神戸市議会は反対決議。
57年6月  神戸市長が神戸沖空港試案を市議会に説明。
60年5月  神戸沖空港を第5次空港整備五箇年計画に組み入れるよう神戸市議会が議決。
平成3年11月  神戸空港を第6次空港整備五箇年計画に基づき予定事業に組み入れ。
5年8月  運輸省、神戸空港を予定事業から新規事業に変更。
7年1月  阪神・淡路大震災発生。
8年5月  閣議決定要綱に基づく環境影響評価書(飛行場)の縦覧開始。
11月  航空法に基づき飛行場設置許可申請。
9年2月19日  運輸省、航空法に基づき飛行場の設置を許可。
  
連絡先
環境庁企画調整局環境影響評価課環境影響審査室
室長:寺田(6231)、審査官:河本(6236)

環境庁水質保全局水質規制課瀬戸内海環境保全室
室長:田部(6660)、室長補佐:中道(6662)