報道発表資料

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2002年07月01日
  • 総合政策

平成14年版環境統計集の発行について

今日の複雑化した環境問題を適切に理解し、効果的な対策を講じるためには、環境問題の現状を客観的に示すデータの蓄積と活用が重要になります。環境省では、今般、環境の状態に関するデータのみならず、環境への負荷に関するデータや、環境問題に対して講じた対策に関するデータを幅広い視点で集約した「環境統計集」を発行することとしました。
  1. 目的
     
     都市生活型公害や地球環境問題等、今日の環境問題の多くは、私たちの日常生活や通常の事業活動から生じる環境への負荷と密接に関係していることから、その解決に向け、あらゆる人々が環境問題について正しく理解し、取組を講じていくことが大切です。
     複雑な環境問題を正しく理解するためには、環境問題の現状を客観的に示すデータの集積と活用が重要になりますが、環境問題が極めて多様化していること、現状のみならず、問題の原因となっている様々な社会経済活動や対策の実施状況にも対象を広げる必要があること、また、地球規模でのデータが必要となる場合もあることから、市民や研究者、企業や行政の担当者が関連するデータを集めることは多大な労力を要するものとなっています。
     このような状況を踏まえ、環境省では、環境に関連するデータとして、環境問題の原因、状態及び対策に関する統計を幅広い視点で集約し、「環境統計集」として発行することとしました。
     
     
  2. 環境統計集の特徴
     
     行政、産業界、研究機関等の実務の場で活用されるよう、グラフ・図による掲載ではなく、具体的な数値を盛り込んだ表形式ですべてのデータを提供することとし、その際には可能な限り、[1]経年変化データ、[2]詳細な種別データ、[3]地域別(都道府県、国別)データを盛り込むよう努めました。
     収録したデータは、環境の状況に関するデータのみならず、環境問題の原因となる環境への負荷に関するデータや、環境問題に対して講じた施策に関するデータを幅広く対象としました。具体的には、経済協力開発機構(OECD)や国連持続可能な開発委員会(UNCSD)における環境指標に関する検討結果等も踏まえ、環境問題の構成を「人間活動」⇒「負荷」⇒「状態」⇒「対策」というサイクルで捉え、 
     ○「人間活動」及び「負荷」をD指標 (環境への負荷等の駆動力、Driving force)
     ○「状態」をS指標 (環境の状態、State)
     ○「対策」をR指標 (社会的対策、Response)
    とし、これらの3類型のデータを掲載しました。
     
     
  3. 環境統計集の構成
     
    第1章・・・経済社会一般   第6章・・・化学物質
    第2章・・・地球温暖化   第7章・・・自然環境
    第3章・・・物質循環   第8章・・・地球環境
    第4章・・・大気環境   第9章・・・環境対策全般
    第5章・・・水環境    
     
     
  4. 環境統計集の入手方法
    一般の書店を通じて購入できます。 1部 1,905円(税込2,000円)
    入手についての問い合わせは以下のとおり。
     (株)ぎょうせい(営業部) 電話 03-5349-6654
      FAX 03-5349-6677
     
  5. 連絡先等
     
     この統計集が各分野の皆さんに広く活用されるよう、さらなる内容の充実・改善に努めたいと考えています。本統計集に追加すべきデータに関する要望等、皆さんからの様々な御意見をお待ちしています。下記まで御連絡下さい。
     
    (連絡先)
     環境省総合環境政策局環境計画課 環境統計担当
       〒100-8975
        東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
     TEL 03-3581-3351(代表) (内線6224)
     FAX 03-3581-5951
     電子メールアドレス  toukei@env.go.jp
連絡先
環境省総合環境政策局環境計画課
課   長:鷺坂 長美(6220)
 課長補佐:西村  学 (6250)
 担   当:土居 祐子(6224)