報道発表資料

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2002年04月22日
  • 地球環境

第19回気候変動に関する政府間パネル(IPCC)総会の結果について

第19回気候変動に関する政府間パネル(IPCC)総会が、4月17日(水)から20日(土)まで、スイス・ジュネーブにおいて開催された。
 総会においては、IPCC議長や各作業部会議長を含むビューローメンバーの改選が行われ、新たなIPCC議長にはパチャウリ氏(インド)が選出された。また、我が国から立候補していた平石尹彦氏(財団法人地球環境戦略研究機関理事)が、インベントリータスクフォース議長に選出された。
 また、第4次評価報告書は2007年に完成することとなった。

I.第19回IPCC総会の概要
 

  開催月日 平成14年4月17日(水)から20日(土)まで4日間
  開催場所 ジュネーブ(スイス)
  出席者 ワトソンIPCC議長、パチャウリIPCC副議長、平石IPCCインベントリータスクフォース共同議長、132カ国政府代表などが出席。我が国からは、木村環境省地球環境局研究調査室長などが出席した。
 

 
II.会議の結果

  1. 新ビューローの選出
     
     パチャウリ新IPCC議長を始め、各作業部会議長など合計30名の新たなビューローメンバーが選出され、第4次評価報告書の作成に当たることとなった。我が国からは、(財)地球環境戦略研究機関理事の平石尹彦氏が、温室効果ガスの排出・吸収量の計測・報告手法のガイダンス作成などを行うインベントリータスクフォースの共同議長に選出された。
     IPCC議長 パチャウリ氏(インド)
     IPCC副議長 オディンゴ氏(ケニア)、ムナシンゲ氏(スリランカ)、イズラエル氏(ロシア)
     第1作業部会共同議長 ソロモン氏(米国)、キン氏(中国)
     第2作業部会共同議長 パリー氏(英国)、カンジアニ氏(アルゼンチン)
     第3作業部会共同議長 メッツ氏(オランダ)、デビッドソン氏(シエラレオネ)
     インベントリータスクフォース共同議長
    平石氏(日本)、クルッグ氏(ブラジル)
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  2. 第4次評価報告書の作成
     
     第4次評価報告書を2007年に完成させることとなった。
      

(参考)IPCC新議長パチャウリ氏のプロフィール
 

 氏名 ラジェンドラ・パチャウリ博士(Dr. Rajendra Pachauri)
 国籍 インド
 主な役職 インドの最も有力なシンクタンクのひとつであるタタ・エネルギー研究所の所長であり、我が国の(財)地球環境戦略研究機関の理事も務めている。IPCC前副議長(コミュニケーション戦略を担当)など国際経験も豊富。
 専門分野 エネルギー・環境工学、経済学
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連絡先
環境省地球環境局総務課研究調査室
室 長: 木村祐二(内線6730)
 補 佐: 小野  洋(内線6731)