報道発表資料

この記事を印刷
1997年02月24日

気候変動枠組条約ベルリンマンデートアドホックグループ(AGBM)第6回会合等の開催について

気候変動に関する国際連合枠組条約のベルリンマンデート・アドホックグループ(AGBM)第6回会合が、3月3日(月)から7日(金)に、ドイツ・ボンにおいて開催される。また、その前の週(2月25日から28日まで)には、科学上及び技術上の助言に関する補助機関(SBSTA)第5回会合、条約の実施に関する補助機関(SBI)第5回会合及び条約第13条(多国間協議手続)に関するアドホックグループ(AG13)第4回会合がそれぞれ開催される。
 地球温暖化防止京都会議(COP3)における西暦2000年以降の地球温暖化防止の国際的な枠組みに関する議定書等の法的文書の採択に至るプロセスの中で、今回のAGBM会合は、議定書案文の作成前に行われる最後の会合であり、具体的な議定書案文の作成に向けた作業の段取りが検討される予定である(条約事務局は、6月1日(議定書を採択する京都会議の半年前)までに国連全公用語により議定書の案文を全締約国に配布する必要があり、そのためには英文テキストが4月中旬には作成される必要がある。)。
 また、今回のAGBM会合期間中に「温室効果ガスの数量的排出抑制・削減目的の差異化に関するラウンドテーブル・ディスカッション」も予定されており、米国や独、英、蘭などが各国一律の削減率目標を主張する中で、豪州、ノルウェー、スイスなど、様々な考えから差異化を主張する国々が、その主張をまとめていくことができるか否かなど、今後の検討の流れに大きな影響を与える議論が行われるものと考えられる。 
  1. 場所・日程・出席者等
     
    場 所 ドイツ・ボン
    日 程 第1週目(2月25日~28日) SBSTA第5回会合、SBI第5回会合、
    AG13第4回会合
    第2週目(3月3日~7日) AGBM第6回会合
     (詳細については、別紙のとおり)
    我が国からの出席予定者
    環境庁、外務省、通商産業省、運輸省、農水省等関係省庁より約20名が出席予定。
    (当庁からのAGBM会合への出席者については、国会予定が流動的であり、現時点では未定)
      
  2. AGBM第6回会合の主たる討議事項
     
    ベルリンマンデートに記されている附属書[1]締約国の
    {1} 温室効果ガスの排出削減のための政策措置の強化方策
    {2} 2000年以降の温室効果ガス排出削減のための数量的な排出抑制・削減目的のあり方
    {3} 議定書に盛り込まれるべきその他の要素
    全締約国による条約第4条1項の約束の実施の推進
(参考)2月24日(月)~3月7日(金)のスケジュール
    AM(10:00~13:00) PM(15:00~18:00)
第一週目 2月25日
(火)
SBSTA
AG13
SBI(通報、技術移転、予算)
SBSTA(通報、手続的事項)
26日
(水)
SBI(資金技術協力・GEF)
AG13
AG13
27日
(木)
SBI(予算・法的事項)
SBSTA(技術移転・AIJ)
SBI(国連特別総会、COP)
AG13
28日
(金)
SBSTA(report) SBI (report)
AG13(report)
第二週目 3日
(月)
AGBM(アジェンダ採択等)
新規提案に関するラウンド・テーブル・ディスカッション
AGBM(先進国の約束強化)
差異化に関するラウンドテーブルディスカッション(夜)
4日
(火)
AGBM
(先進国の約束強化)      
AGBM
(先進国の約束強化)
5日
(水)
AGBM
(先進国の約束強化)
AGBM
(全締約国の約束の実施の推進)
6日
(木)
AGBM
(全締約国の約束の実施の推進)
AGBM
(組織・メカニズム)
7日
(金)
AGBM
(組織・メカニズム)
AGBM
(今後の作業)
連絡先
環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課
課長:小林 光(6740)
 温暖化国際対策推進室
 室長:鈴木克徳(6741)
 補佐:西田主悦(6758)