報道発表資料

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2001年10月30日
  • 自然環境

ジュゴンと藻場の広域的調査手法検討会の設置について

沖縄周辺海域に生息するジュゴンの全般的な保護方策を検討するため、環境省では、ジュゴンと藻場の広域的調査を実施するべく準備を進めているが、今般、この調査手法の検討業務を委託している(財)自然環境研究センターにおいて、学識経験者により構成される「ジュゴンと藻場の広域的調査手法検討会」が設置された。
 11月2日(金)、東京において第1回検討会を開催する予定である。
  1. 背 景
     
     沖縄周辺海域に生息するジュゴンは、世界的に分布の北限と言われており、その生息数は非常に限られていると推測される。
     環境省では、ジュゴンの全般的な保護方策の検討に資するため、ジュゴンとその餌場となる藻場の広域的調査を実施することとしているが、ジュゴンの広域的な調査は、我が国でも初めての試みであり、調査手法に関しては専門家の方々の助言を得る必要があると判断したもの。
     
  2. 広域的調査の内容
     
     第1回調査手法検討会で御議論いただく予定であるジュゴンと藻場の広域的調査の主な項目案は、次のとおりである。
    (1) 海草藻場の調査
    [1] 海草藻場の分布現況
    [2] 海草群落の構造
    [3] ジュゴンによる海草の摂餌状況
    [4] 海草藻場の消長要因
    [5] 補足調査
     
    (2) ジュゴンの行動調査
    [1] 航空機による飛行調査
    [2] 船舶による海上調査
     
    (3) ジュゴンの食性調査
    [1] 餌場からの情報収集
    [2] 個体からの情報収集
     
    (4) ジュゴンの遺伝学的特性調査
    [1] 沖縄個体群の遺伝学的特性
      [2] 国際的な遺伝学的特性比較
     
  3. 検討会の構成メンバー(アイウエオ順、敬称略)
     
     相生 啓子  青山学院女子短期大学 講師(前東京大学海洋研究所)
     井田 齋(ひとし)  北里大学水産学部 教授
     内田 詮三  国営沖縄記念公園水族館 館長
     粕谷 俊雄  帝京科学大学理工学部 教授(前三重大学教授)
     香村 眞徳  (財)沖縄県環境科学センター 専務理事
     (琉球大学名誉教授)
     山田 格(ただす)  国立科学博物館 動物第一研究室長
     
  4. 第1回検討会の概要
     
    (1) 日 時
       平成13年11月2日(金) 14:00~16:00
     
    (2) 場 所
       霞山会館 「まつ」の間 
       東京都千代田区霞ヶ関3-2-4(霞山ビル9階)
       TEL:03-3581-4671
     
    (3) 取材等の取扱い
       冒頭の頭撮りのみ。
     (議事要旨は、後日、環境省ホームページで公開する予定。)
連絡先
環境省自然環境局野生生物課
課 長:黒田大三郎(6460)
 担 当:鳥居  敏男(6462)
      田村 省二(6464)