報道発表資料

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2001年10月10日
  • 自然環境

日本の里地里山の調査・分析について(中間報告)

環境省自然環境局では、日本の里地里山(国土の4割程度を占める)についての調査・分析を進めているところであり、今般とりまとめた結果(中間段階)は以下のとおりである。
[1]  里地里山の中核を成す全国の二次林を分析した結果、二次林は植生によりミズナラ林、コナラ林、アカマツ林、シイカシ萌芽林の4つのタイプに分類され、その自然特性等に応じた異なる取扱が必要となることが明らかになった。
[2]  里地里山におけるふれあい活動(自然観察、維持管理活動等)の情報をインターネット等により広く収集した結果、約1000の活動団体及び活動フィールドが抽出され、主に都市近郊に集中しており(3大都市50km圏内(国土の約5%)にフィールド総数の34%が分布)、都市住民の里地里山に対するニーズが特に高いことがわかった。
[3]  里地里山(二次林、二次林が混在する農地、二次草原)と希少な野生生物等の生息地との関係を分析した結果、絶滅危惧種が集中して生息する地域は里地里山に多いこと、かつては身近にいた絶滅危惧種(メダカ、ギフチョウ等)及び絶滅危惧種以外の身近な種(トノサマガエル、ノコギリクワガタ等)の生息地域の5割以上が里地里山にある場合が多いこと等、我が国の生物多様性保全上の里地里山の重要性が明らかになった。

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連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
課   長  小野寺 浩(内線:6430)
 企 画 官  渡辺 綱男(内線:6490)
 課長補佐  植田 明浩(内線:6480)