報道発表資料
アジア太平洋地域における陸上起因の廃水からの海洋環境の保護に関するUNEP主催の標記国際ワークショップが9月25~28日に富山市内で開催されました。
会議では、この地域の10カ国の行政、研究者等が出席し、陸上起因の廃水の管理に関する地域ガイドライン、革新的技術の普及及び協力関係の構築等について議論が行われました。
その結果、3つのテーマに関して今後さらに検討を継続する必要性が示され、そのための検討グループを設立することなどからなる勧告案を取りまとめ、今後、各国と最終調整のうえ決定することとされました。
会議では、この地域の10カ国の行政、研究者等が出席し、陸上起因の廃水の管理に関する地域ガイドライン、革新的技術の普及及び協力関係の構築等について議論が行われました。
その結果、3つのテーマに関して今後さらに検討を継続する必要性が示され、そのための検討グループを設立することなどからなる勧告案を取りまとめ、今後、各国と最終調整のうえ決定することとされました。
1. | 開催期日 | 平成13年9月25日(火)~28日(金) |
2. | 開催場所 | 富山県民会館 |
3. | 主催 | 国連環境計画(UNEP) |
4. | 共催 | 環境省、(財)環日本海環境協力センター(NPEC) |
5. | 後援 | 富山県 |
6. | 参加国 |
7. | 趣旨 |
アジア太平洋地域では、沿岸の都市域に人口が集中しているとともに、家庭や工場等からの廃水の多くが未処理のまま海や河川に流入しており、これに伴う海洋汚染が重要な問題となっている。 また、国連環境計画(UNEP)では「陸上活動からの海洋環境の保護に関する世界行動計画(GPA)」に基づき、陸上活動による海洋環境への影響を防止するための活動を推進している。 今回のワークショップは、この一環として世界の8箇所で実施される予定の地域ワークショップの一つであり、アジア太平洋地域の重要課題である陸上起因の廃水からの海洋環境の保護をテーマとして開催されたものであり、主に「地域ガイドライン」、「下水管理の革新的な技術」、「協力関係」の3つのテーマについて議論された。 |
8. | 勧告案のポイント | |
(1) | 全般的事項 | |
UNEPは、検討グループ設立の促進を図ること。 |
||
(2) | -[1]地域ガイドラインの作成 | |
NOWPAP地域及び東アジア地域における最優先課題に対応するために、各国の事情を配慮した上で、地域ガイドライン(枠組み)を作成すること。さらに各国は、このガイドラインを実施するための役割及び責任分担を確認し、その方策を充実させること。 |
||
(2) | -[2]下水管理の革新的な技術の普及 | |
下水管理における革新的な処理技術等を選定し、その適用の促進を図ること。また、その革新的な技術に関する情報を収集し、各国に対して伝達すること。さらに、各地域での革新的な技術の普及を図るためのパイロット事業の開発を促進すること。 |
||
(2) | -[3]協力関係の充実 | |
GPAの更なる遂行を図るために、国、州、地方自治体そして各産業界を含めた連携を推進すること。 |
||
その他、東アジア地域海行動計画(EAS)と北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)の2つのセッションに分かれて、各地域での最重要課題について、GPAとの連携を図るための議論が行われた。 |
- 連絡先
- 環境省地球環境局(旧)環境保全対策課
課 長 鈴木 克徳(6740)
補 佐 牧谷 邦昭(6741)
係 長 川島 雄一(6746)