報道発表資料

この記事を印刷
1997年02月07日

ナホトカ号油流出事故環境影響評価総合検討会の設置について

環境庁は、ナホトカ号油流出事故に係る環境影響調査とその評価について、学識経験者の意見を聴くため、本日、ナホトカ号油流出事故環境影響評価総合検討会(座長:清水誠東京大学名誉教授)を設置した。本検討会は、政府一体となって環境調査を推進するものであり、関係省庁、関係府県の協力を得つつ、今回の事故による環境影響について総合的に検討する予定である。
 第1回検討会は、2月10日(月)午前10時から開催される。

1.設置の趣旨

 ナホトカ号油流出事故は、我が国周辺海域における油流出事故として極めて大規模であり、重大な環境影響が発生していることから、今後、関係省庁が連携のうえ、段階的、継続的に調査を実施することが必要である。
 調査の実施に当たっては、その内容が多岐にわたり、相互に関連することから、関連の幅広い分野の科学的知見を結集して、総合的に進めることが重要である。 このため、各分野の学識経験者からなる委員会を設置するものである。2.委員会の目的 ナホトカ号油流出事故に係る環境影響の調査の内容及び結果の評価に関し、専門的な観点から総合的に検討を行うことを目的とする。

2.委員会の目的

 ナホトカ号油流出事故に係る環境影響の調査の内容及び結果の評価に関し、専門的な観点から総合的に検討を行うことを目的とする。

3.運営

 環境庁が事務局をつとめ、関係省庁、関係府県の協力を得て運営する。

4.委員

  磯部雅彦   東京大学工学部土木工学科教授(海岸工学)
  大久保勝夫  元東海区水産研究所放射能部長(海洋環境)
  岡市友利   香川大学学長(海洋環境:水島調査委員)
  小笹博昭   港湾技術研究所海洋環境部長(港湾海岸環境影響)
  嶋津靖彦   水産庁研究部参事官(水産)
  清水誠    東京大学名誉教授(海洋環境)
  陶(スエ)正史 海上保安庁水路部海洋調査課海洋汚染調査室長(海洋環境分析)
  豊田正武   国立衛生試験所食品部長(健康影響)
  中田喜三郎  資源環境技術総合研究所環境影響予測部海洋環境予測研究室長
         (海洋環境予測)
  西 正美   石川県保健環境センター所長(環境全般)
  畑 幸彦   福井県立大学生物資源学部長(生物資源)
  樋口広芳   東京大学大学院(農学部)教授(鳥類学)
  森田昌敏   国立環境研究所地域環境研究グループ統括研究官(化学分析)
  森山隆    宇宙開発事業団地球観測データ解析研究センター主任開発部員
         (リモートセンシング技術)
  矢島孝昭   金沢大学理学部生物学科教授(生態学)
  渡辺正孝   国立環境研究所水土壌圏環境部長(水圏環境学)

5.第1回会合

   平成9年2月10日(月) 10:00~13:00
   第5合同庁舎別館(旧家裁)7階共用第12会議室

連絡先
環境庁水質保全局水質規制課
課長 畑野浩  (内線6640)
 補佐 木村祐二(内線6642)