報道発表資料

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1997年02月04日

ナホトカ号油流出事故による海鳥類への影響に関する調査の実施と検討委員会の開催について

環境庁では、ナホトカ号油流出事故による環境影響の調査を実施することとしているが、その一環として行われる海鳥類への影響の調査については、(財)日本鳥類保護連盟に委託して実施することとし、その調査内容等を検討するための委員会の第1 回会合を平成9年2月5日に開催することとした。
  1. 調査の目的
     
     ナホトカ号から流出した重油による海鳥類への影響が広範囲に及んでいることから、海鳥の種それぞれへの影響の程度を把握し、とり得る対策を検討するとともに、被害個体を分析することにより、今後同様の被害が生じた際の海鳥類の救護方法を確立しようとするもの。
     
  2. 調査の実施方法
     
     上記調査は、財団法人日本鳥類保護連盟が環境庁からの請負により実施する。
     
  3. 検討委員会の設置
     
     上記調査の内容及び手法及び調査結果に基づく影響の評価、油汚染事故の被害を受けた海鳥類の救護手法について検討するため、海鳥を中心とした鳥類及び獣医学の専門家からなる検討委員会を財団法人日本鳥類保護連盟が設置する。
     
  4. 検討委員
      
    植松一良  野生動物救護獣医師協会専務理事
    岡奈理子  財団法人山階鳥類研究所研究員
    小城春雄  北海道大学教授
    梶ヶ谷博  日本医科大学助教授
    橘 映州  日本野鳥の会石川支部長
    塚本洋三  財団法人日本野鳥の会副会長
    長谷川博  東邦大学助教授
    樋口広芳
     
     東京大学教授  (五十音順)
  5. 備考
     
     本調査は、ナホトカ号油流出事故に係る環境影響について、今後、関係省庁と連携しつつ段階的、継続的に実施することとして1月31日に記者発表した環境影響調査の一環である。
     なお、上記検討会の第1回会合は、平成9年2月5日午前10時より新宿御苑内において開催する予定である。
連絡先
環境庁自然保護局野生生物課
課長 小林 光  (6460)
 鳥獣保護業務室
 室長 守口典行 (6470)
 担当 吉井、水谷(6471)