報道発表資料

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2001年04月08日
  • 地球環境

第3回日中韓三カ国環境大臣会合について

川口順子日本国環境大臣が主催し、金明子(キム・ミョンジャ)大韓民国環境部長官と解振華(かい・しんか)中華人民共和国国家環境保護総局長が出席して、2001年4月7日及び8日の両日に渡り、東京で第3回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM)が開催された。
 三大臣は、TEMMのプロジェクト(注)の形成及び実施、本年に開催される日中韓首脳会合に報告すべきプロジェクト、気候変動問題や中国北西部における生態系保全などの共通の関心事項など、地域的及び地球規模の環境に関する様々な事項について意見交換を行い、共同コミュニケを別添のとおり発表した。

  コミュニケには、以下のようなことが含まれた。

  • 三大臣は、TEMMの第1サイクルでの活動をレビューし、TEMMが、三カ国間の相互理解を深め、環境協力を推進することに貢献したと評価した。

  • 日中韓首脳会合で、環境プロジェクトについて関係大臣から次回首脳会合時に報告することを求められたことに対応するため、三大臣は、TEMMプロジェクトの最初の成果について報告するとともに、環境意識に関する様々な交流プログラムの推進、環境の産業及びビジネスに関するネットワークの形成、中国北西部の生態系保全などのためのプロジェクトを更に形成し、その結果を首脳会合に報告することを決定した。

  • ......三大臣はまた、人類の気候変動対策の重要な一歩である京都議定書を出来る限り早期に発効させるためCOP6再開会合の成功が必須であるとの共通認識を共有した。この意味において、3大臣は、アメリカ合衆国政府が、このような成功に向け、すべての締約国とともに積極的に取り組むことを強く希望した。

  • 三大臣は、中国北西部の自然状況の劣化に強い懸念を表明し、この地域及び全アジア地域における生態系保全に寄与するであろうプロジェクトの形成・推進を、TEMMプロジェクトの一つとして一歩一歩着実に行っていくという認識を確認した。三大臣は、また、三カ国は、土壌劣化によって悪化している砂塵(黄砂)について、より良い解決策を見つけるために、系統的な研究協力を推進するという認識を共有した。

  次回のTEMMは韓国で開催されることを決定した。

注) TEMMプロジェクトの5分野とは以下のとおり
・環境共同体意識の向上、
・環境産業分野での協力、
・淡水(湖沼)水質汚濁の防止、
・中国北西部生態系の保全
・陸上起因の海洋汚染防止、

共同コミュニケはこちら→
第3回 日中韓三カ国環境大臣会合の結果について
地球環境局「持続可能な開発に向けた国際環境協力」のページに掲載)

連絡先
環境省地球環境局(旧)環境保全対策課環境協力室
室長 小川 晃範(6760)
補佐 大村 卓(6761)