報道発表資料

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2001年02月13日
  • 自然環境

ガラパゴス諸島の油流出事故に関する調査団の派遣について

1月16日にガラパゴス諸島(エクアドル国)のサン・クリストバル島沿岸で座礁したタンカーによる油流出事故に関して、生態系への影響及び現地での中長期的な対策における我が国としての協力の可能性等を把握するため、外務省・国際協力事業団(JICA)では生態系保全分野の専門家による調査団を現地に派遣する。環境省ではこの調査団の人選や派遣準備に全面的に協力しており、自然環境局に所属する職員2名を団員として参加させる。
1.派遣の目的

 今回の事故については、船体からの油流出や流出油の拡大もほぼ止まり、現地での緊急対応活動は収束しつつあると報じられているが、一方、世界自然遺産にも登録された国際的に貴重な生態系を有する地域での事故であることから、今後の中長期的な影響が心配されている。
 そのため、我が国の今後とりうる協力の具体的内容の検討に資するよう、生態系への影響の実態を把握し、今後現地で行われる中長期的な対策に関する相手国政府等の要望等を調査する。


2.調査日程

 2月15日から2月26日 12日間


3.調査団のメンバー

団長 菊地邦雄 (総括/環境政策:法政大学人間環境学部 教授)
団員 伊藤秀三 (生態学:長崎大学名誉教授)
黒沢信道 (獣医学:釧路地区農業共済組合獣医師 特定非営利活動法人野生動物救護獣医師協会会員)
安齊友巳 (動物学:財団法人自然環境研究センター 研究員)
遠藤賢司 (技術協力:外務省経済協力局技術協力課 課長補佐)
前田英男 (調査企画:国際協力事業団青年海外協力隊事務局海外第二課 課長代理)
奥山正樹 (鳥獣保護:環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護業務室 鳥獣専門官)
伊藤勇三 (公園管理:環境省自然環境局山陰地区自然保護事務所鳥取支所 野生生物科長)
武田良子 (通訳:財団法人日本国際協力センター 研修監理員)

連絡先
環境省自然環境局総務課
課  長:塩田 幸雄(内6410)
 補  佐:岡本 光之(内6419)

環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護業務室
室  長:上河   潔(内6470)
 専門官:奥山 正樹(内6472)