報道発表資料
1.主旨
近年、工場・事業場から排出される大気汚染物質による大気汚染は改善が進んでいる ものの、大都市地域では、自動車排出ガスが主な原因となって、窒素酸化物や浮遊粒子
状物質による大気汚染はなかなか改善されていない。また、冬季、特に 12 月は、 自動車交通量の増加、ビルや家庭の暖房、さらに冬季特有の「逆転層」といわれる
気象条件の影響等により、大気汚染物質濃度が特に高くなる。
環境庁・公害補償健康被害補償予防協会では、都市における大気汚染が一年のうちで 最もひどくなる毎年 12 月を大気汚染防止推進月間として、各種普及啓発事業を
実施している。今年については特に自動車排出ガスに起因する大気汚染の防止対策に ついて理解と取組を促す。
逆転層: 上方の空気の気温があまり下がらない、又は下方の空気と比べて気温が 高い状態にあるために安定した大気を指す。冬季に出現しやすい。逆転層の 内部では大気汚染物質はあまり拡散せず、滞留する。
2.実施期間
平成11年12月1日(水)から12月31日(金)までの1ヶ月間
3.実施体制
主催: | 環境庁、全国都道府県、公害健康被害補償予防協会 |
後援: | 総務庁、警察庁、厚生省、農林水産省、通商産業省、運輸省、建設省 |
協力: | 環境事業団、関西経済連合会、経済団体連合会、経済同友会、 九州旅客鉄道株式会社、四国旅客鉄道株式会社、首都高速道路公団、 石油化学工業協会、石油連盟、全国個人タクシー協会、全国自家用自動車協会、 全国乗用自動車連合会、全国通運連盟、全国ビルメンテナンス協会、 全日本トラック協会、電気事業連合会、西日本旅客鉄道、日本ガス協会、 日本貨物運送協同組合連合会、日本貨物鉄道、日本環境協会、 日本経営者団体連盟、日本建設業団体連合会、日本自動車会議所、 日本自動車工業会、日本自動車整備振興連合会、日本自動車連盟、 日本商工会議所、日本新聞協会、日本チェーンストア協会、日本バス協会、 日本ビルヂング協会連合会、日本ボイラ協会、日本放送協会、 日本民営鉄道協会、日本民間放送連盟、日本陸送協会、阪神高速道路公団、 東日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道株式会社 |
4.実施内容
(1)新聞紙上討論会
○テーマ | 「自動車環境対策を考える」 | ||||||||||
討論者
|
|||||||||||
○掲載方法 | 朝日新聞朝刊(15段)12月1日予定 |
(2)大気汚染防止を呼びかけるポスター等の掲出
大気汚染防止を呼びかけるポスターを 66,700 部及びカレンダーを 20,000 部 作成し、全国の都道府県、協力団体等に呼びかけて掲出する。ポスター等の図案に
ついては 7 月に公募を行い、応募のあった 1,166 点の中から環境庁長官賞受賞作品 と公害健康被害補償予防協会会長賞受賞作品の二点を選び、採用した。
環境庁長官賞
「あなたは空気を汚してる」 芹澤 実幸 静岡県 浜松海の星高等学校3年 公害健康被害補償予防協会会長賞
「おいしい空気を召し上がれ」 笈川 理紗子 神奈川県 横浜市立中川西中学校3年
(3)政府広報、政府情報番組、インターネット、民間の関係雑誌等を通じ、 広く国民に対し啓発活動を実施する。
(4)その他、都道府県に関係行事の開催を呼びかけているところ。
入選
「青い空が好きだから青い空を守りたい」 堀本 あや 大阪府 能勢町立東中学校三年 「この地球はだれのもの・・・」 堀江 悠 千葉県 東京学館浦安高等学校二年 佳作
「地球はぼくらが救う」 阿部 恭平 宮城県 志津川町立入谷小学校四年 「大事にしようきれいな青空」 荻原 理子 静岡県 浜松市立南小学校五年 「黒雲干して青い空」 山本 有紀 大阪府 証小学校四年 「地球と心が汚れていく」 甲地 潮吏 青森県 甲地潮吏青森県野辺地中学校三年 「星の見える空を」
清水 茜 埼玉県 飯能市立加治中学校二年 「THE BLUE SKY IS THE BEST」 武田 渉 宮城県 山本町立山下中学校三年 「ルンルン気分ワンワン」 柴田 知佳 兵庫県 瀧野私立瀧野東中学校三年 「空を見に行くのに空を汚すなんておかしいな」 山本 みずほ 千葉県 東京学館浦安高等学校三年 無題 柳田和夫 デザイナー 「青い空汚しちゃあダメ!」 堀江 豊 グラフィックデザイナー 「本当の空色を覚えていますか」 煙山秀樹
デザイナー志望
- 連絡先
- 環境庁大気保全局企画課
課 長 :桜井 康好 (6510)
総括補佐 :小川 晃範 (6512)
担 当 :松井 亜文 (6517)