報道発表資料
環境庁では、第8回日豪渡り鳥等保護協定会議の協議結果に基づき、ホウロクシギの渡りルート解明のための衛星追跡調査を、本年度より豪州及びNTTと協力して実施する。
本年度は、2月にオーストラリア東海岸の越冬地において、ホウロクシギに送信機を装着し、衛星による渡りルートの追跡を開始するとともに、生息環境調査を行う。なお、調査は、(財)日本野鳥の会に委託して実施する。
本年度は、2月にオーストラリア東海岸の越冬地において、ホウロクシギに送信機を装着し、衛星による渡りルートの追跡を開始するとともに、生息環境調査を行う。なお、調査は、(財)日本野鳥の会に委託して実施する。
- 背景
- 調査の目的
- 調査期間
- 今年度の調査内容
平成7年6月に開催された、日豪渡り鳥等保護協定(正式名称は「渡り鳥及び絶滅のおそれのある鳥類並びにその環境の保護に関する日本国政府とオーストラリア政府との間の協定」)に基づく第8回会議の協議に基づき、日豪共同で実施するもの。なお、今後、中国、ロシア及び韓国とも協力していく予定である。
ホウロクシギは、ロシア及び中国において繁殖し、日本を含む東アジア地域を中継して、主としてオーストラリアで越冬する大型のシギである。その個体数は減少傾向にあり、渡りのルート上の生息地全体を保全していく必要がある。
今回の調査では、ホウロクシギの渡りのルートを明らかにするとともに生息環境等を調査し、ホウロクシギ及びその生息地となる湿地の保全に資することを目的とする。
平成9年2月~平成13年3月(予定)
2月5~12日、オーストラリア東海岸において、豪州の調査員と共同で、ホウロクシギに送信機を装着し(全15台)、越冬地から繁殖地までの衛星追跡を開始する。また、越冬地の生息状況の調査を行う。
※ | なお、本調査では、NTTと協力して、世界最小の15グラムの試作送信機を5台装着することとしている。 |
※ | 衛星追跡の結果は、NTTにより、逐次インターネットのホームページ (http://www.wnn.or.jp/wnn-n/migrant/)に掲載される予定。 |
- 連絡先
- 環境庁自然保護局野生生物課
課長:小 林 光(6460)
担当:小山、山本(6465)