報道発表資料

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1998年07月28日

アジア・太平洋環境会議(エコ・アジア'98)及びAPEC持続可能な都市のための環境教育シンポジウムの開催について

環境庁は、仙台市とともに、平成10年9月19日(土)から21日(月)にかけて、仙台国際センターにおいて「アジア・太平洋環境会議(エコ・アジア'98)」及び「APEC持続可能な都市のための環境教育シンポジウム」を開催する(別紙1)。
 アジア・太平洋環境会議(エコ・アジア)は、アジア太平洋地域各国の環境大臣等の参加を得て、1991年(平成3年)以来6回にわたり開催してきたものであり、本年は、{1}地球温暖化問題、{2}2002年国連環境会議(1992年の地球サミットで採択されたアジェンダ21の実施状況を包括的にレビューする国連会議。リオ+10)に向けた取組、等について議論が行われる予定である(19~20日)。
 APEC持続可能な都市のための環境教育シンポジウムは、1997年(平成9年)6月のAPEC持続可能な開発に係る環境大臣会合(トロント)において承認された「持続可能な都市のための行動計画」の一環として開催されるものであり、持続可能な都市の実現を図る上で環境教育の果たす役割等について議論が行われる予定である(20~21日)。

[1].アジア太平洋環境会議(エコ・アジア)

1. 趣旨

 環境庁は、各国の環境大臣等が一堂に会して自由な意見交換を行う場を提供することにより、この地域における環境分野での協力を推進し、持続可能な開発の実現に資することを目的として、アジア・太平洋地域各国の環境大臣及び関係国際機関の代表等の参加を得て、1991年以来これまで6回にわたり「アジア・太平洋環境会議(エコ・アジア)」を開催してきた。

 7回目の会合となる今回会合(エコ・アジア'98)においては、地球温暖化防止京都会議(COP3)の成果を踏まえ、COP3の議長国としてCOP4(11月、ブエノスアイレス)の成功に向けて、アジア・太平洋地域各国との政策対話を進めること、昨年6月の国連環境開発特別総会の結果を踏まえ、2002年国連環境会議(1992年の地球サミットで採択されたアジェンダ21の実施状況を包括的にレビューする国連会議。リオ+10)に向けたアジア・太平洋地域の取組に関する意見の交換を行うこと、を主要テーマとして、議論を行うことを予定している。

(参考)エコ・アジアの開催地
第1回:1991年7月、東京  第2回:1993年6月、千葉  第3回:1994年6月、埼玉
第4回:1995年6月、静岡  第5回:1996年6月、群馬  第6回:1997年9月、神戸
第7回:1998年9月、仙台(予定)
2. 日時  平成10年9月19日(土)~20日(日)
3. 場所  仙台国際センター(仙台市青葉区青葉山)
4. 主催  環境庁及び仙台市
5. プログラム  別紙2のとおり
6. 参加者(予定)
(1) アジア・太平洋地域23か国の環境大臣又は環境担当高級事務レベル
 バングラデッシュ、カンボジア、中国、フィジー、インド、インドネシア、韓国、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、ネパール、パキスタン、パプア・ニューギニア、フィリピン、シンガポール、スリランカ、タイ、ベトナム、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、米国
(2) 国際機関14機関の代表
 アジア開発銀行(ADB)、国連経済社会局(UN/DESA)、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)、東西センター(EWC)、世界銀行(IBRD)、国際熱帯木材機関(ITTO)、経済協力開発機構(OECD)、南太平洋地域環境計画(SPREP)、国連地域開発センター(UNCRD)、国連開発計画(UNDP)、国連環境計画(UNEP)、国連環境計画・アジア太平洋地域事務所(UNEP/ROAP)、国連環境計画・国際環境技術センター(UNEP/IETC)、国連大学(UNU)
(3) その他(国内の有識者等)
7. 使用言語 日本語及び英語(同時通訳あり)


[2].APEC持続可能な都市のための環境教育シンポジウム

1. 趣旨
(1) APEC(アジア太平洋経済協力)
 アジア太平洋経済協力(APEC)は、アジア太平洋の経済活力を維持・発展させる一方、域内における経済紛争等を抑制し、もってアジア太平洋という地域社会の一体感を醸成することを基本的なねらいとして、ホーク豪首相(当時)の提唱により、1989年1月に創設された地域協力の枠組であり、現在18の国及び地域で構成されている。
(2) 持続可能な都市のための行動計画と環境教育シンポジウム

 1994年にカナダのバンクーバーで開催されたAPEC環境担当閣僚会合において、持続可能な開発を実現する上で取り組むべき優先的な分野の一つとして「持続可能な都市」が取り上げられた。本テーマは、1996年のマニラでの持続可能な開発担当閣僚会議においても、主要議題の一つとして取り上げられ、1997年のトロントでの持続可能な開発のための環境大臣会合では、「持続可能な都市のための行動計画」が承認された。今回開催する「持続可能な都市のための環境教育シンポジウム」は、我が国がこの行動計画に貢献するため、日本での開催を提案したものである。

 今回のシンポジウムにおいては、「持続可能な都市」の実現を図るため、{1}環境教育の役割を認識し、{2}その推進のための課題と方策を討議し、{3}今後の取組の道筋を明らかにしていくこと、を目的とし、持続可能な都市の環境的側面、特に資源循環と生活環境に焦点を当てて議論を進めることとしている。また、環境教育という観点から、市民の環境意識啓発についても取り上げる。
2. 日時  平成10年9月20日(日)~21日(月)
3. 場所  仙台国際センター(仙台市青葉区青葉山)
4. 主催  環境庁及び仙台市
5. プログラム  別紙3のとおり
6. 参加者(予定)
APECメンバー(18ヶ国・地域)の専門家

オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、中国、香港、インドネシア、韓国、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、パプア・ニュー・ギニア、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、米国、日本
7. 使用言語 日本語及び英語(同時通訳あり)
8. 傍聴

傍聴を希望される方は、仙台市環境局環境計画課までお問い合わせ下さい。

お問い合わせ先

〒980-8671 仙台市青葉区国分町3-7-1
仙台市環境局環境計画課
「APEC持続可能な都市のための環境教育シンポジウム」担当
Tel 022-214-8218, 022-214-8242
Fax 022-214-0580

[3].その他

 エコアジアについては会議終了後、現地において会見を行う予定です(20日、17:00目途)。なお、取材要領については後日ご案内します。

 

別紙1

エコアジア'98及びAPEC環境教育シンポジウムの全体日程(予定)

19日(土)(エコ・アジア)
09:00-09:30
09:30-10:00
10:00-12:00
12:00-13:30
13:30-15:30
15:30-17:00
18:00-19:30
開会
セッション1「エコ・アジア関連プロジェクト等のレビュー」
セッション2「気候変動問題」
昼食
セッション2「気候変動問題」(続き)
セッション3「リオ+10」に向けて
レセプション

 

20日(日)(エコアジア+APEC環境教育シンポジウム)
  (エコ・アジア) (APEC環境教育シンポジウム)
10:00-10:15
10:15-11:45
11:45-14:00
14:00-17:00

14:30-15:30


17:00-17:30





セッション4
「議長サマリーその他
文書の検討及び採択」
記者会見
開会
基調講演
昼食
パネルディスカッション
レセプション
18:00-19:30  
21日(月)(APEC環境教育シンポジウム)
09:30-10:00

10:00-12:00
12:00-13:30
13:30-15:30
17:00-17:30
基調講演・パネルディスカッションのとりまとめと討議セッションの進め方
セッション1「循環型社会と環境教育」
昼食
セッション1「循環型社会と環境教育」
議長サマリーの討議と採択

別紙2

アジア・太平洋環境会議(エコアジア'98)・プログラム(予定)

19日(土)ラウンドテーブル・ディスカッション

09:00-09:30

09:30-10:00
10:00-12:00
12:00-13:30
13:30-15:00
15:00-15:30
15:30-17:00
18:00-19:30

開会
 主催者挨拶(環境庁長官、仙台市長)
セッション1:「エコ・アジア関連プロジェクト等のレビュー」
セッション2:「気候変動問題」
昼食
セッション2「気候変動問題」(続き)
コーヒー・ブレーク
セッション3「リオ+10」に向けて
レセプション

9月20日(日) ラウンドテーブル・ディスカッション

午前~14:00
14:30-15:30
17:00-17:30

APEC持続可能な都市のための環境シンポジウム出席又はフリー
セッション4:「議長サマリーその他文書の検討及び採択」
記者会見

 

別紙3

APEC持続可能な都市のための環境教育シンポジウム・プログラム(予定)

9月20日(日) 基調講演・パネルディスカッション

10:00-10:15

10:15-11:45



11:45-14:00
14:00-17:00

 
 

18:00-19:30

開会
 主催者挨拶(環境庁長官、仙台市長)
基調講演
 1.APECと持続可能な都市、そして環境教育への期待(仮題)
 2.持続可能な都市のための環境教育の可能性(仮題)
 3.アジアの都市問題と環境教育への期待(仮題)
昼食
パネルディスカッション「持続可能な都市と環境教育」
 コーディネーター

岡島成行・読売新聞論説委員(予定)
 パネリスト 米国、シンガポール、メキシコ、国連大学、フィリピン、日本の専門家(予定)
レセプション

9月21日(月) 討議セッション

09:30-10:00
10:00-12:00
12:00-13:30
13:30-15:30
15:30-17:00
17:00-17:30

基調講演・パネルディスカッションのとりまとめと討議セッションの進め方
セッション1「循環型社会と環境教育」
昼食
セッション2「生活環境と環境教育」
休憩
議長サマリーの討議と採択
連絡先
環境庁企画調整局地球環境部企画課
課   長 :柳下正治(6731)
 調 査 官  :薄木三生(6748)
 課長補佐 :岸部和美(6721)
 課長補佐 :神 公明(6721)