報道発表資料

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1997年12月15日

下水処理場に係るダイオキシン類調査結果について

環境庁では,下水処理場からの放流水及びその近傍河川におけるダイオキシン類の濃度について調査を行った。
 下水処理場からの放流水のダイオキシン類濃度は,毒性等価量換算※1で0.0000ngTEQ/リットル※2であり,ほとんど検出されなかった。また,近傍河川でのダイオキシン類の平均濃度は,0.0001ngTEQ/リットルであり,過去の公共用水域での調査結結果と同程度又は下回っていた。
1.調査内容

 環境庁では,発生源及び公共用水域におけるダイオキシン類の調査を行ってきたが,平成8年度は,下水処理場に係る調査を行った。
 具体的には,全国7ヵ所の下水処理場において,下水処理場放流水及び近傍河川(公共用水域)中のダイオキシン類の濃度調査を行った。

(1) 調査対象
 下水処理場7カ所(流域下水道3カ所,公共下水道4カ所)における下水処理場放流水及び近傍河川について調査を実施した。

(2) 分析項目
 ポリ塩化ジベンゾジオキシン(PCDD)及びポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)の濃度(調査物質は,別紙1及び別紙2のとおり)

2.調査結果

(1) ダイオキシン類調査結果
ア.下水処理場放流水
 放流水におけるダイオキシン類の濃度は0.0000ngTEQ/リットルであり,放流水のダイオキシン濃度は,下水処理場近傍の河川水より低い値であった(別紙1)。
イ.河川水
 下水処理場近傍の河川におけるダイオキシン類の濃度は0.0000~0.0001ngTEQ/リットルであり,過去,調査を実施した海域における濃度を下回るか又は同程度であった(別紙2及び別紙3)。

(2) 個別調査結果
ア.下水処理場放流水のダイオキシン類濃度調査結果・・・・・・ 別紙1
イ.河川水のダイオキシン類濃度調査結果・・・・・・・・・・・・・・・・ 別紙2
ウ.(参考)これまでのダイオキシン類調査結果(海域平均値)・ 別紙3

※1  毒性等価量(TEQ) ダイオキシン類には異性体が多く存在(ダイオキシン:75種,フラン:135種)し,その毒性は,異性体ごとに異なるため,異性体の中で最も毒性の強い2,3,7,8-T4CDDに換算して表示した量。
※2  1ng/リットル=10-9g/リットル=0.000000001g/リットル 

添付資料

連絡先
環境庁水質保全局水質規制課
課 長 :畑野 浩  (6640)
 補 佐 :西嶋 英樹(6643)

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