環境庁は、平成10年度全国の地盤沈下地域の概況をとりまとめた。
沈下した地域は9地域であり、前年度(平成9年度)と同じ数であった。
沈下した面積は250km2であり、前年度(244km2)をやや上回った。
本概況については、11月17日開催の中央環境審議会地盤沈下部会に報告することとしている。
			
			
 平成10年度に年間2cm以上沈下した地域の数は9地域(9年度も9地域)であった。
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| 千葉県九十九里平野(長生郡白子町) 岐阜県濃尾平野(海津郡海津町)
 千葉県関東平野(印旛郡芝山町)
 新潟県南魚沼(南魚沼郡六日町)
 埼玉県関東平野(越谷市)
 神奈川県県央・湘南(平塚市)
 佐賀県筑後・佐賀平野(杵島郡白石町)
 宮城県古川(古川市)
 大阪府大阪平野(大阪市)
 | 3.3cm 2.9cm
 2.7cm
 2.5cm
 2.4cm
 2.3cm
 2.3cm
 2.2cm
 2.2cm
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 なお、年間4cm以上の沈下地域はなかった。(9年度と同様。9年度は、環境庁が 集計を開始した昭和53年度以降初めてゼロになった。)
 年間2cm以上の沈下面積が1km2 以上あった地域は、次のとおりであった。
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| 千葉県九十九里平野 千葉県関東平野
 岐阜県濃尾平野
 佐賀県筑後・佐賀平野
 | 152km2 94km2
 3km2
 1km2
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| [備考] | 九十九里平野については、平成9年度に引き続いて広範囲の沈下が認められた。この地域では、天然ガスを含む地下水が採取されていることから、千葉県において、揚水量、還元量等の調査を実施しているが、沈下原因の解明には至っていない。 | 
 
平成6年度から10年度までの5ヶ年間の累積沈下量が大きい地域は、次のとおりであった。
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| 新潟県南魚沼(南魚沼郡六日町) 佐賀県筑後・佐賀平野(杵島郡白石町)
 栃木県関東平野(下都賀郡野木町)
 埼玉県関東平野(越谷市)
 岐阜県濃尾平野(羽島市)
 茨城県関東平野(古河市)
 千葉県九十九里平野(山武郡大網白里町)
 千葉県関東平野(北総地区)(成田市)
 熊本県熊本平野(熊本市)
 新潟県高田平野(中頸城郡清里村)
 | 24cm 23cm
 19cm
 18cm
 17cm
 16cm
 12cm
 11cm
 10cm
 9cm
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| 参考 | 地盤沈下は地下水の過剰汲み上げによって生じる公害で、水循環の悪化による障害の1つです。 今回の中央環境審議会地盤沈下部会では、地盤沈下の概況報のほか、健全な水循環の確保に関する取組について報告いたします。
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					- 連絡先
- 環境庁水質保全局企画課地下水・地盤環境室
 室 長 :岩田 元一(内線6670)
 補 佐 :内田  勉 (内線6671)
 担 当 :田中 大和(内線6673)