報道発表資料
12月1日から6日までイタリア・ナポリにおいて開催されていた第21回世界遺産委員会において、白神山地及び屋久島世界自然遺産地域の保全状況が報告され、登録後の管理体制の強化の進捗に高い評価を得た。また、次回の世界遺産委員会が、来年我が国の京都において開催されることが決定した。
1 経 緯 |
1993年の第17回世界遺産委員会において白神山地と屋久島が世界遺産に登録された際に、登録後の管理状況についてのモニタリング調査を、登録の概ね3年後に実施することが確認された。このため、本年10月に、世界遺産委員会から委託を受けた国際自然保護連合(IUCN)の専門家2名が我が国に派遣され、保全・管理の状況についての調査が行われたが、この結果について、今回の委員会で報告があったもの。
2 結果の概要 |
(1) |
11月28日、世界遺産委員会に先立って行われたビューロー会合(※1)において、遺産委員会事務局及びIUCNから今回の保全状況調査結果(※2)について、口頭で報告が行われた。その概要は次のとおり。
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(2) | 世界遺産委員会では、事務局文書の中にこのビューロー会合の結果を踏まえた保全状況報告が含められ、会議においてそれが記録に留められること(note)を確認し、特段の質疑応答はなく採択された。事務局報告の主文は次のとおり。 「ビューロー会合は、白神山地及び屋久島の2つの自然遺産地域が1993年に記載されてからその管理が強化されたことに対し、日本の関係当局に感謝(congratulate)するとともに、IUCNの報告書に盛り込まれるであろう提案の具体化を検討することを奨励(encourage)した。」 |
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(3) | IUCNの報告書については、原案が我が国に示され、その内容を調整しているところであるが、最終的に確定した段階で公表することとしている。 |
3 第22回世界遺産委員会について |
次回の世界遺産委員会については、かねてより我が国が開催を誘致していたところであるが、来年の11月30日から12月5日まで京都で開催することが決定した。
- 連絡先
- 環境庁自然保護局計画課
課 長 :鹿 野 久 男(内線6430)
補 佐 :上 杉 哲 郎(内線6432)
林野庁
文化庁