報道発表資料

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1999年05月02日

トキの卵の検卵結果について

本日(5月2日)、佐渡トキ保護センターにおいて、孵卵器で人工孵化中のトキの卵1個(4月22日又は24日に産卵したもの)について、検卵が実施されたのでお知らせします。

1.実施日時

5月2日午後6時から10分間(自然状態で薄暗くなる時間帯に実施)

2.実施方法

卵を孵卵器から取り出し、直径約1センチの光ファイバーで卵の鈍端に光線を照射。内部をすかして肉眼で観察。

3.実施者

トキ保護センター金子獣医同センター近辻参事及び洋県トキ救護飼養センター席主任が立会。

4.結果

卵内が全体に暗く卵黄の輪郭が不明瞭である等から有精卵の可能性が高いと判断された。引き続き孵卵器で保温し、再度検卵を行う予定。

 なお、4月28日に破卵した卵については、4月30日、東京都上野動物園の専門家の協力も得て、残された卵黄(ごく少量)の観察を行ったところ、無精卵の可能性が高いと判断された。
 また、併せてモニタービデオの分析も行ったが、破卵の原因は特定できなかった。

連絡先
環境庁自然保護局野生生物課課長:森 康二郎
担当:植田・樋口(5521-8284)