報道発表資料

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1999年04月28日

2000年の国際連合アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)環境大臣会議の日本開催決定について

バンコクで開催された ESCAP第55回総会(平成11年4月22日(木)~28日(水)開催)は、最終日の4月28日(水)に、「平成12年(2000年)に予定されている第4回 ESCAP環境大臣会議を日本(北九州市)で開催する」という日本政府の提案を受け入れる旨を決定した。

1.第4回ESCAP環境大臣会議について
 ESCAP環境大臣会議は、アジア太平洋地域の持続可能な開発の実現を目指し、「環境と開発に関する閣僚会議」として1985年以来5年ごとに開催されているもの。
 第4回会議では、アジア太平洋地域におけるアジェンダ21の実施状況をレビューし、本地域における環境と開発に関する将来の方向性を議論する。会議の成果は、 2002年の「リオ+10」(アジェンダ21の包括的レビューを行う国連主催の会議)に向けたアジア太平洋地域からのインプットとなることが期待されている。

2.決定内容
 「2000年のESCAP環境大臣会議を日本(北九州市)で開催する」という日本政府の積極的な提案を受け入れるとともに、同年開催予定のアジア・太平洋環境会議(エコ ・アジア)と連続して開催することを歓迎する旨を決定。なお、開催時期等会議の詳細は、今後ESCAP事務局等関係機関との協議を経て決定される。また、受入機関は環境庁、外務省、福岡県及び北九州市となる。

(参考)

1.国際連合アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)
 国連経済社会理事会の下に1947年(昭和22年)に設置された地域経済委員会で、バンコクに事務局を置き、現在の加盟国は51か国(域内47、域外4)、 準加盟メンバーは9か国(地域を含む)である。我が国は、1954年(昭和29年)に加盟している。

2.ESCAP環境大臣会議の開催経過

   第1回: 1985年2月 バンコク
   第2回: 1990年10月 バンコク
   第3回: 1995年11月 バンコク
   第4回: 2000年   北九州市(日本。予定)

なお、前回の会議は1995年11月27日及び28日の両日、バンコクの国連会議センターにおいて開催され、「アジア太平洋における環境上健全で持続可能な開発に関する閣僚宣言」 及び「1996~2000年における環境上健全で持続可能な開発のための地域行動計画」が採択された。このときには45か国(うち、41か国は大臣、副大臣、次官レベル)、 15国連機関及び14国際機関・NGOが参加し、我が国からは、狩野環境政務次官(当時)が日本政府代表として出席した。

3.アジア・太平洋環境会議(エコ・アジア)
 環境庁は、アジア・太平洋地域における環境分野の協力を推進するための閣僚レベルでの自由な意見交換の場を提供することを目的に、地方自治体の協力を得て、アジア ・太平洋環境会議(エコ・アジア)を開催してきた。同会議は、アジア太平洋地域各国の環境大臣、関係国際機関の代表等の参加を得て、1991年(平成3年)以来7回に わたり開催され、第8回会合は、1999年(平成11年)9月、札幌市において開催される予定。
 2000年(平成12年)の第9回会合は、ESCAP環境大臣会議と連続して北九州で開催することを予定。

連絡先
環境庁企画調整局地球環境部企画課
課  長 柳下正治(6731)
 課長補佐 尾川 毅(6721)
 専 門 官 佐藤邦子(6736)