報道発表資料

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1999年02月26日

ESCAP第5回北東アジア環境協力高級事務レベル会議の結果について

ESCAP第5回北東アジア環境協力高級事務レベル会議は、2月26日(金)に閉会した。その概要は以下のとおり

<会議概要>

1. 本会議は、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)の主催により、日本、中国、 モンゴル、韓国及びロシアの5ヶ国並びにアジア開発銀行(ADB)、国連環境計画(UNEP) から計29名の出席者を得て、2月24日(水)から26日(金)の3日間、神戸市・ 神戸国際会議場において開催された。

2. 会議では、冒頭にESCAPの水田加代子次長、開催国を代表して栗原博久環境政務次 官、開催都市を代表して笹山幸俊神戸市長、関係国際機関の代表者からの開会挨拶があ り、引き続き、21世紀に向けた北東アジア地域における環境協力の推進、本会議の下 で実施されているプロジェクトの推進、北東アジア地域環境協力の枠組み等が議論され た。
  また、神戸市の環境保全への取組に関する発表が行われた。

3. 本会議での主な検討結果は以下のとおり。

  • 地球温暖化をはじめ地球環境問題が深刻化している中で、1992年のリオ・サミット で採択されたアジェンダ21の実施推進のため、先般開催された日中韓環境大臣会合をは じめ、環境保全に対する地域内の協力、情報・意見交換の重要性が指摘された。
  • 本会議の下でのプロジェクトのレビューを行うとともに、「環境汚染モニタリング・デ ータ収集・比較・分析」のため、日本のイニシアティブによる大気汚染物質排出モニタリ ング・推計手法等の比較・研究、韓国による地域環境情報センター機能の検討推進など、 今後の具体的な取り組みが議論された。
  • 本会議の下での北東アジア地域環境協力推進のため、ESCAPが引き続き事務局機能 を果たしていくとともに、プロジェクト実施に必要な資金確保に関し、現下の厳しいアジ ア経済情勢を勘案しつつ引き続き検討を進めていくことが合意された。
  • なお、日本の貢献として、本会議の活動状況を紹介したパンフレットの作成支援、ES CAP事務局に対する専門家派遣等が紹介され、各国に歓迎された。

4. 次回会合は、来年同時期に韓国で開催されることが決定された。

連絡先
環境庁企画調整局地球環境部環境協力室
室  長:後藤正之(6742)
 補  佐:大村 卓 (6744)
 担  当:中澤圭一(6756)
 現地連絡:090-4812-3684