報道発表資料

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2000年12月27日

アホウドリの小笠原における営巣確認について

1. 今般、小笠原諸島聟島列島の嫁島(国設小笠原鳥獣保護区特別保護地区、小笠原国立公園特別保護地区)でアホウドリ(国内希少野生動植物種)が営巣・抱卵しているのが、東京都等により確認された。(確認日は12月14日)

2. アホウドリの繁殖はこれまで伊豆諸島鳥島と尖閣列島でしか確認されていないことから、小笠原での新規営巣確認は、非常に喜ばしいことであり、無事ヒナが巣立つことを期待したい。(今後、早ければ1月中にもふ化について確認を行う予定。)

3. 小笠原での新規営巣の理由としては、環境庁、東京都等によるアホウドリ保護増殖事業<注>により個体数が1000羽を越えるまでになったこと、東京都等により嫁島でノヤギの駆除と植生回復が行われたことがあげられる。
<注> 環境庁が東京都に委託し、伊豆諸島の鳥島において、既存営巣地の整備や営巣地の分散事業を継続的に実施中。事業は、環境庁アホウドリ保護増殖分科会(座長:樋口広芳東大教授)の助言を受けて実施。(財)山階鳥類研究所や長谷川博東邦大助教授等の協力を受けている。
連絡先
環境庁自然保護局野生生物課
課 長 :森 康二郎(6460)
 担 当 :植田・柳川(6464)