報道発表資料

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1997年01月22日

「 20%クラブ国際環境ワークショップ」の開催について

1.会議の名称
   日本語名:20%クラブ国際環境ワークショップ
   英語名 :International Workshop on Local Initiatives for Sustainable Cities

2. 背景
 環境庁、神奈川県及び神奈川県内市町村は、平成7年11月に「環境にやさしい"まち・くらし"世界会議」(LISC'95)を開催した。
 この会議では、最終日に「環境にやさしいまち・くらし神奈川宣言」が採択され、その中で、将来の取組の在り方を検討するためのフォローアップ会議を開催すべきであるとうたわれるとともに、地方自治体による「持続可能な都市のための20%クラブ」の設立が提案された。
 1997年は、国連環境特別総会が開催されるとともに地球温暖化防止京都会議が我が国で開催される等、21世紀の地球環境の在り方を左右する大事な節目となると考えられる。
 本ワークショップは、LISC'95のフォローアップの一環として行われ、持続可能な都市を実現するための地方自治体の経験が紹介されるとともに、「持続可能な都市のための20%クラブ」が正式に設立される予定であり、地方自治体のイニシアティブによる、地球環境を十分に視野に入れた、地域環境の改善への取組を進展させる契機となるものである。

3.目 的
 「環境にやさしい"まち・くらし"世界会議」(LISC'95)のフォローアップとして、同会議で採択された神奈川宣言に盛り込まれた諸提案、特に「持続可能な都市のための20%クラブ」の内容を検討し、20%クラブを正式に発足させて諸地方自治体に参加を促す。

4.開催期日 平成9年1月27日(月)~29日(水)

5.会 場  湘南国際村センター(神奈川県葉山町)

6.主 催  環境庁、神奈川県

7.後 援  国連環境計画(UNEP)、国連開発計画(UNDP)、
       国際環境自治体協議会(ICLEI)
8.参加者
(1)海外及び国内の地方自治体の環境政策担当者
   参加自治体:海外22ヶ国28自治体、国内56自治体(予定)
(2)国際機関 :2団体(予定)

参考1 20%クラブの概要

○「持続可能な都市のための20%クラブ」は、「環境にやさしいまち・くらし神奈川宣言」(1995年)において提唱されたものであり、環境にとって悪いものの20%削減、または環境改善に資するものの20%増加といった概ね5年間で達成すべき具体的目標を掲げ、世界の地方自治体が共同して環境改善に積極的に取組むことを目指す活動である。このクラブに加入することは、その自治体が、持続可能な開発を実現するための強い意志を持っていることを示すことになる。

○本クラブの参加自治体は、それぞれの現状を勘案して20%の内容を決めることとする。例えば、次のような「持続可能な都市」実現のための目標を設定し、取組を進めることとなる。

 1)家庭ゴミの20%削減 
 2)緑地の20%増加
 3)環境にやさしい交通の20%増加
 4)産業汚染物質排出量の20%削減

○20%の測り方については、例えば、廃棄物の20%削減は廃棄物の発生量、排出量など、環境にやさしい交通システムは、自転車の数、低公害車の数、公共交通機関の利用者数などによって測ることができる。
 また、対策内容によっては20%以外の数値を目標とすることも可能とする。

○共通の目標を達成するにあたっても、それぞれの自治体により様々なアプローチがあるが、先進的な取組が他の自治体にとって参考となることも多い。このクラブの活動を通じてこのような自治体間の相互強化が図られる。

プログラム(案)
 1月27日(月)
(全体会議)
1月28日(火)
(分科会及び全体会議)
1月28日(火)
(分科会及び全体会議) 
9:00 登録受付

分科会討議(9:30~15:30)
10:00 開会式、主催者挨拶(政務次官、知事)
(司会:竹本調査官)
○ごみ・リサイクル
[リーディング・スピーチ]
 ラトナプラ(スリランカ)
○省エネ・CO2
[リーディング・スピーチ]
 エルサレム(イスラエル)
○交通・土地利用
[リーディング・スピーチ]
 ポートランド(米国)
○自然・みどり
[リーディング・スピーチ]
 ラ・セイバ(ホンジュラス)
○取組体制
[リーディング・スピーチ]
 瀋陽(中国)

昼食

分科会討議再開
20%クラブ規約の議論・採択(加藤所長)
10:30 講演:国連開発計画 設立声明の議論・発表
(加藤所長)
11:00 (共同議長:加藤環境文明研究所長及び小森神奈川県環境部長)
主催者からの報告(神奈川県)
「20%クラブ設立に向けて」(仮題)
討議               
閉会式、主催者挨拶
(浜中環境庁地球環境部長)
12:00 昼食
13:00 モデル事例の発表(議長:小森部長)
[ごみ・リサイクル] 藤沢市
[省エネ・CO2] ザールブリュッケン(ドイツ)
[交通・土地利用] バンコク(タイ)
[自然・みどり] グル(ウガンダ)
[取組体制] ルイビル・ジェファーソン郡(米国)  
14:00
15:00 コーヒーブレイク
パネルディスカッション(議長:加藤所長)
「地方自治体における都市環境改善の取組みの現状と20%クラブ」
 パネリスト:発表5自治体ほか

コーヒーブレイク
16:00 分科会報告(全体会議)
 (16:00~17:30)
 (議長:小森部長)
○報告は分科会座長又はコーディネーター
(各分科会10~15分)
18:00 歓迎レセプション
      (2時間)
    挨拶:飯田副知事

起草委員会(19:00~)
・20%クラブ規約案
・設立声明案
連絡先
環境庁企画調整局地球環境部企画課