報道発表資料

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1999年09月24日

平成11年度全国・自然歩道を歩こう月間について

環境庁では、多くの人々が、全国の長距離自然歩道をはじめ自然や文化に恵まれた自然歩道を歩くことによって自然への理解を深めることを目的として、毎年10月の1カ月間を「全国・自然歩道を歩こう月間」とし、関係機関・団体と連携して全国各地の自然歩道において自然に親しみながら歩く行事を実施する。
 その中心行事として、10月3日(日)に東京都八王子市高尾山において中央大会が開催される。
 また、各都道府県等が開催する同様の行事が、全国366の会場で、約15万人の参加を得て開催される予定である。
1.期間

 平成11年10月1日(金)から10月31日(日)

2.主唱

 環境庁

3.主催

 環境庁、各都道府県・市町村、(社)日本歩け歩け協会、(財)日本万歩クラブ、(財)日本ユースホステル協会、(財)日本レクリエーション協会他

4.実施内容

 本行事は、昭和57年度より毎年10月の第1日曜日を「全国一斉に自然歩道を歩こう大会」として実施してきたものを、平成4年度より10月の1カ月間を「全国・自然歩道を歩こう月間」とし、本運動の趣旨の普及と効果的な促進を図るため次の諸行事を実施するものである。

(1)

中央大会                                    
  本月間の中心行事として、我が国最初の長距離自然歩道である東海自然歩道の起点であり、かつ首都圏自然歩道の起点でもある東京都八王子市高尾山において中央大会を開催することとしている。

  • 日時  平成11年10月3日(日)9:00~
  • 場所  東京都八王子市高尾山(受付 高尾山麓薬王院祈祷殿広場)
  • 主唱  環境庁
  • 主催  東京都、八王子市、(社)日本歩け歩け協会、(財)日本万歩クラブ、(財)日本ユースホステル協会、(財)日本レクリエーション協会、(社)八王子観光協会
  • コース 家族向け(ケーブルコース 2.2キロ)から健脚向け(表高尾縦走・相模湖コース 15キロ)まで全6コースを設定し、ゴールの高尾山山頂又は相模湖駅をそれぞれのペースで目指す。

(2) 各地区国立公園・野生生物事務所主催行事
 別紙1のとおり
(3) 都道府県等主催行事
 別紙2のとおり
参考

1.「全国・自然歩道を歩こう月間」中の過去5年間の行事実施数及び参加者数

  実施行事数 参加者数
平成 6年
    7年
    8年
    9年
   10年
    309大会
    325
    251
    440
    308
   105,324人
   114,148
   136,260
    89,122
   114,777

2.長距離自然歩道について

 長距離自然歩道は、国土を縦断、横断又は循環し、複数の都府県にまたがる歩道で、多くの人々が手軽に楽しくかつ安全に国土のすぐれた風景地等を歩くことにより、沿線の豊かな自然環境や自然景観、さらには歴史や文化にふれ、我が国の風土を再認識し、併せて自然保護に対する意識を高めることを目的としている。
  また、地域の個性的なテーマに合わせたルートづくりを通じて、地域の素顔を再発見したり、地域に暮らす人々との交流を深めることにもつながるものである。
  長距離自然歩道は、全国の歩道の幹線の役割を担うものであり、したがって都府県のスケールを越えた方向性を有する路線選定を行うこととしている。
  これまで昭和45年度の東海自然歩道以降、九州、中国、四国、首都圏、東北、中部、近畿と順次整備を進めてきており、その結果、総延長距離は約2万1千kmに及び、年間利用者数は約4,174万人(平成9年)に上っている。

3.「歩く」ことの意味

 人類の歴史は、長い進化の過程の中で、二本の足で歩き、まわりの自然を見まわした時に始まったといわれている。いま、その人類の根源的な行動といえる「歩く」ことに  今日的な意味が見い出されている。
  環境基本計画では、「歩く」ことは公害をもたらさない環境に優しい行動と位置づけられ、また、平成7年7月には自然環境保全審議会から、「自然とのふれあいの確保の方策」に関する答申が行われ、人と自然との豊かなふれあいを実現するとともに、国民が自然にふれ、自然を知ることを通じ、その理解と参加の下に自然環境の保全を進めていくことの重要性がうたわれている。
 「歩く」ことは、まさに自然とふれあうための最も基本的な手段である。

添付資料

連絡先
環境庁自然保護局企画調整課
室   長 :塚本 瑞天(内線6413)
 室長補佐 :築島 明 (内線6421)
 担   当 :木村 京子(内線6422)