報道発表資料

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2014年11月14日
  • 総合政策

交通政策審議会第58回港湾分科会に係る港湾計画に対する環境省意見について(お知らせ)

 環境省は14日、交通政策審議会第58回港湾分科会において審議される港湾計画(7件)のうち、むつ小川原港港湾計画の一部変更に対して、環境保全の観点からの意見を提出しました。
 むつ小川原港港湾計画の一部変更では、新たに再生可能エネルギー源を利活用する区域(洋上風力発電施設の立地を想定する区域)を設定することとしています。
 環境省意見では、港湾の水域占用許可の審査に当たって、環境への影響が大きく、環境保全措置を講じても改善されないと判断された場合には占用許可をしない等の措置を講じることについて言及しています。
 なお、環境省意見は、国土交通省を通じて、港湾管理者に伝達されます。

1.港湾計画に対する意見提出について
 本日開催の交通政策審議会第58回港湾分科会において、港湾計画改訂(3件)及び一部変更(4件)について諮問及び審議されることとなっている。
 環境省は、このうち、むつ小川原港港湾計画の一部変更について、環境保全の観点から、以下の意見を提出した。
※【改訂】東京港、川崎港、横浜港 
  【一部変更】名古屋港、むつ小川原港、秋田港、能代港

2.むつ小川原港港湾計画の一部変更の概要及び環境省意見の概要
(1)計画の一部変更の概要
 再生可能エネルギー源を利活用する区域(洋上風力発電施設の立地を想定する区域)を設定する。

(2)環境省意見の概要
 本計画の一部変更において、再生可能エネルギー源を利活用する区域が新たに設定されることとなっている。当該地の周辺には、ガン、カモ、ハクチョウ類等の水鳥などの重要な飛来地となっている小川原湖沼群(環境省選定「日本の重要湿地500」)や仏沼(ラムサール条約湿地)が存在するが、新たな風力発電施設の設置により、風力発電施設が立地していない残された回廊的な地域が失われ、海側と湖沼群を行き来する鳥類が風車のブレードに衝突したり、飛翔経路を遮断されたりする等の影響が懸念される。
 また、当該地周辺の陸域には、既存の風力発電施設が存在するため、新たな風力発電施設が設置されることによる累積的影響も懸念される。
 このため、港湾の水域占用許可の審査に当たっては、専門家の助言を得た上、鳥類への影響が大きいと判断された場合には、適切な環境保全措置等が講じられることとなっているか確認し、環境への影響が大きく、環境保全措置を講じても改善されないと判断された場合には占用許可をしない等の措置を講じられたい。

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境影響審査室
室長  :神谷 洋一(内6231)
室長補佐:相澤 寛史(内6233)
審査官 :田中 準 (内6248)
電話:03-3581-3351(代表)
   03-5521-8237(直通)

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