報道発表資料
海洋汚染防止法による船舶からの排出等の規制の対象となる有害液体物質を追加すること等を内容とする海洋汚染防止法施行令の改正が、1月30日(金)に閣議決定される予定。
追加される物質は、A類物質:1、B類物質:4、C類物質:2、D類物質:8無害物質:5種類である。
今回の改正は、平成8年7月に開催された国際海事機関(IMO)の海洋環境保護委員会(MEPC)第38回会合における「国際バルクケミカルコード」(IBCコード)の改正を受けて行われるものである。
本政令は、本年7月1日から施行される。
追加される物質は、A類物質:1、B類物質:4、C類物質:2、D類物質:8無害物質:5種類である。
今回の改正は、平成8年7月に開催された国際海事機関(IMO)の海洋環境保護委員会(MEPC)第38回会合における「国際バルクケミカルコード」(IBCコード)の改正を受けて行われるものである。
本政令は、本年7月1日から施行される。
1.本政令の内容
(1) | 有害液体物質の追加(別表第一関係) | |
○ | 海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律(海洋汚染防止法)による船舶からの排出等の規制の対象となる有害液体物質を15物質追加(物質名は次ページ) | |
○ | 重合度が13を越えるノニルフェノールポリエトキシラートについても、B類物質として扱うこととする。 | |
(2) | 無害物質の追加(別表第一の二関係) | |
○ | 有害でない物質として海洋汚染防止法による船舶からの排出等の規制の対象とならない液体物質を5物質追加(物質名は次ページ) | |
(3) | その他所要の規定の整備を行う。 |
2.今後の予定
事務次官等会議 | : | 1月29日(木) |
閣議 | : | 1月30日(金) |
施行 | : | 平成10年7月1日(一部を除く) |
(参考)
・ | 海洋汚染防止法による船舶からの排出等の規制:マルポール条約附属書[2](ばら積みの有害液体物質による汚染の規制のための規制)に基づき、船舶によりばら積み輸送される液体貨物について、物質の有害性に応じ、排出海域、排出方法等の規制を行う。 |
・ | IBCコード:「危険化学薬品のばら積み運送のための船舶の構造及び設備に関する国際規則」のこと |
Product Name | 和名 | 分類 |
---|---|---|
Acetochlor | アセトクロール | A |
Alkyl(C7-C11)phenol poly(4-12)ethoxylate | アルキルフェノールポリエトキシラート(アルキル基の炭素数が7から11までのものであって、重合度が4から12までのもの及びその混合物に限る。) | B |
3,4-Dichloro-1-butene | 3・4-ジクロロ-1-ブテン | B |
Icosa(oxypropane-2,3-diyl)s | アイコサ(オキシプロパン-2・3-ジイル) | B |
N-(2-Methoxy-1-methyl ethyl)-2-ethyl-6-methylchloroacetanilide | N-(2-メトキシ-1-メチルエチル)-2-エチル-6-メチルクロロアセトアニリド | B |
iso-Propylamine(70% or less)solution | イソプロピルアミン溶液(濃度が70重量パーセント以下のものに限る。) | C |
Dibromomethane | ジブロモメタン | C |
Ammonium bisulphite solution(70% or less) | 亜硫酸水素アンモニウム溶液(濃度が70重量パーセント以下のものに限る。) | D |
Bromochloromethane | ブロモクロロメタン | D |
Nitroethane | ニトロエタン | D |
Nitroethane(80%)/Nitropropane(20%) | ニトロエタン及びニトロプロパンの混合物(ニトロエタンの濃度が80重量パーセントであって、ニトロプロパンの濃度が20重量パーセントのものに限る。) | D |
2-Ethyl-2-(hydroxymethyl)propane-1,3-diol,C8-C10 ester | 2-エチル-2-(ヒドロキシメチル)プロパン-1・3-ジオールアルキルエステル(アルキル基の炭素数が8から10までのもの及びその混合物に限る。) | D |
Glycerol monooleate | グリセリンモノオレイン酸 | D |
Polybutenyl succinimide | ポリブテニルこはく酸イミド | D |
Zinc alkenyl carboxamide | アルケン酸カルボキシアミド亜鉛 | D |
Ammonium lignosulphonate solutions | リグニンスルホン酸アンモニウム溶液 | [3] |
Calcium lignosulphonate solutions | リグニンスルホン酸カルシウム溶液 | [3] |
Caramel solution | カラメル溶液 | [3] |
N-Methylglucamine solution(70% or less) | N-メチルグルカミン溶液(濃度が70重量パーセント以下のものに限る。) | [3] |
Ditridecyl adipate | アジピン酸ジトリデシル | [3] |
注: | 分類の欄中「[3]」は、無害物質を示す。 有害性は、A類物質が一番高く、B、C、D、[3]と低くなる。 |
- 連絡先
- 環境庁水質保全局企画課
室 長 :太田 進 (6620)
補 佐 :志々目 友博(6622)