報道発表資料

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1999年12月20日

平成11年度臭気判定士試験の結果について

平成11年度臭気判定士試験の結果が、試験事務の指定機関である(社)臭気対 策研究協会(会長武藤暢夫)から本日発表された。
 本試験は、国家資格である臭気判定士について実施された4回目の試験であり、11月21日(日)に東京都、名古屋市及び大阪市の3カ所で一斉に行われた。
 結果は、受験者787名に対し合格者数は157名(合格率20%)であった。

1.試験の概要

(1)臭気判定士

 臭気判定士資格は、悪臭防止法に基づく臭気指数規制の円滑な実施のため、 平成8年4月に創設された資格である。 この資格の取得のためには、臭気判定士試験に合格し、かつ、正常な嗅覚を有する ことについての検査(嗅覚検査)に合格する必要があり、その試験が毎年度1回実施 されている。

(2)臭気判定士の業務

 臭気判定士は、人間の鼻(嗅覚)を使ったにおいの測定法(嗅覚測定法)に おいて、パネル(実際に嗅覚を用いてにおいの有無を判定する人)の選定、試料の 採取、試験の実施、結果のまとめといった一連の作業を管理・統括する責任者で ある。嗅覚測定法による測定では、測定過程全体が十分に管理されないと、正確な 測定値が得られない。悪臭防止法では、嗅覚測定法による測定値(臭気指数)に より、悪臭の発生源である事業者に対し、市町村が改善勧告・改善命令を行うことが でき、このために必要な測定を、臭気判定士に委託をして行うことができることと なっている。測定値が罰則適用にも結びつくため、測定の公正性・厳格性を確保する ことが必要であり、臭気判定士の役割は非常に重要である。

(3)平成11年度臭気判定士試験の概要

  試験期日  :平成11年11月21日(日)
  
  試験実施地 :東京都、名古屋市及び大阪市
  
  試験の内容 :嗅覚概論、悪臭防止行政、悪臭測定概論、分析統計概論、
         臭気指数等の測定業務
  
  受験申請者数:872名(うち787名が受験)


2 平成11年度合格者の状況

(1)合格者数

  ┌―――┬―――――┬―――――┬―――――┬―――――┐
  |   | 東京会場|名古屋会場| 大阪会場| 合 計 |
  ├―――┼―――――┼―――――┼―――――┼―――――┤
  |男 性|  67 |  12 |  49 | 128 |
  ├―――┼―――――┼―――――┼―――――┼―――――┤
  |女 性|   7 |   6 |  16 |  29 |
  ├―――┼―――――┼―――――┼―――――┼―――――┤
  |合 計|  74 |  18 |  65 | 157 |(単位:人)
  └―――┴―――――┴―――――┴―――――┴―――――┘

(2)合格率  20% (受験者787名に対する割合)

(3)合格者年齢 最年長者 73歳(大正15年生、男性)
         最年少者 20歳(昭和54年生、女性)

(4)都道府県別臭気判定士試験合格者数(単位:名)



3 合格者数等の推移

 これまで行われた臭気判定士試験の受験者数・合格者数・合格率・免状取得者数は以下のとおりである。

 ┌――――――┬――――――┬――――――┬―――――┬――――――┐
 | 年 度  | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |免状取得者数|
 |      | (名)  | (名)  | (%) | (名)  |
 ├――――――┼――――――┼――――――┼―――――┼――――――┤
 |平成8年度 | 688  | 244  | 36  | 205  |
 ├――――――┼――――――┼――――――┼―――――┼――――――┤
 |平成9年度 | 587  | 237  | 40  | 208  |
 ├――――――┼――――――┼――――――┼―――――┼――――――┤
 |平成10年度 | 628  | 199  | 32  | 189  |
 ├――――――┼――――――┼――――――┼―――――┼――――――┤
 |平成11年度 | 787  | 157  | 20  | -    |
 └――――――┴――――――┴――――――┴―――――┴――――――┘

 なお、平成11年12月10日現在の臭気判定士免状交付者数は1,430名(臭気判定  技士からの移行者798名を含む)となっている。

添付資料

連絡先
環境庁大気保全局大気生活環境室
室   長 :藤田八暉(内6540)
 室長補佐 :高橋達男(内6542)
 担   当 :高橋一彰(内6545)