報道発表資料
平成11年度臭気判定士試験の結果が、試験事務の指定機関である(社)臭気対 策研究協会(会長武藤暢夫)から本日発表された。
本試験は、国家資格である臭気判定士について実施された4回目の試験であり、11月21日(日)に東京都、名古屋市及び大阪市の3カ所で一斉に行われた。
結果は、受験者787名に対し合格者数は157名(合格率20%)であった。
本試験は、国家資格である臭気判定士について実施された4回目の試験であり、11月21日(日)に東京都、名古屋市及び大阪市の3カ所で一斉に行われた。
結果は、受験者787名に対し合格者数は157名(合格率20%)であった。
1.試験の概要
(1)臭気判定士
臭気判定士資格は、悪臭防止法に基づく臭気指数規制の円滑な実施のため、 平成8年4月に創設された資格である。 この資格の取得のためには、臭気判定士試験に合格し、かつ、正常な嗅覚を有する ことについての検査(嗅覚検査)に合格する必要があり、その試験が毎年度1回実施 されている。
(2)臭気判定士の業務
臭気判定士は、人間の鼻(嗅覚)を使ったにおいの測定法(嗅覚測定法)に おいて、パネル(実際に嗅覚を用いてにおいの有無を判定する人)の選定、試料の 採取、試験の実施、結果のまとめといった一連の作業を管理・統括する責任者で ある。嗅覚測定法による測定では、測定過程全体が十分に管理されないと、正確な 測定値が得られない。悪臭防止法では、嗅覚測定法による測定値(臭気指数)に より、悪臭の発生源である事業者に対し、市町村が改善勧告・改善命令を行うことが でき、このために必要な測定を、臭気判定士に委託をして行うことができることと なっている。測定値が罰則適用にも結びつくため、測定の公正性・厳格性を確保する ことが必要であり、臭気判定士の役割は非常に重要である。
(3)平成11年度臭気判定士試験の概要 試験期日 :平成11年11月21日(日) 試験実施地 :東京都、名古屋市及び大阪市 試験の内容 :嗅覚概論、悪臭防止行政、悪臭測定概論、分析統計概論、 臭気指数等の測定業務 受験申請者数:872名(うち787名が受験) 2 平成11年度合格者の状況 (1)合格者数 ┌―――┬―――――┬―――――┬―――――┬―――――┐ | | 東京会場|名古屋会場| 大阪会場| 合 計 | ├―――┼―――――┼―――――┼―――――┼―――――┤ |男 性| 67 | 12 | 49 | 128 | ├―――┼―――――┼―――――┼―――――┼―――――┤ |女 性| 7 | 6 | 16 | 29 | ├―――┼―――――┼―――――┼―――――┼―――――┤ |合 計| 74 | 18 | 65 | 157 |(単位:人) └―――┴―――――┴―――――┴―――――┴―――――┘ (2)合格率 20% (受験者787名に対する割合) (3)合格者年齢 最年長者 73歳(大正15年生、男性) 最年少者 20歳(昭和54年生、女性) (4)都道府県別臭気判定士試験合格者数(単位:名)3 合格者数等の推移
これまで行われた臭気判定士試験の受験者数・合格者数・合格率・免状取得者数は以下のとおりである。
┌――――――┬――――――┬――――――┬―――――┬――――――┐ | 年 度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |免状取得者数| | | (名) | (名) | (%) | (名) | ├――――――┼――――――┼――――――┼―――――┼――――――┤ |平成8年度 | 688 | 244 | 36 | 205 | ├――――――┼――――――┼――――――┼―――――┼――――――┤ |平成9年度 | 587 | 237 | 40 | 208 | ├――――――┼――――――┼――――――┼―――――┼――――――┤ |平成10年度 | 628 | 199 | 32 | 189 | ├――――――┼――――――┼――――――┼―――――┼――――――┤ |平成11年度 | 787 | 157 | 20 | - | └――――――┴――――――┴――――――┴―――――┴――――――┘
なお、平成11年12月10日現在の臭気判定士免状交付者数は1,430名(臭気判定 技士からの移行者798名を含む)となっている。
添付資料
- 連絡先
- 環境庁大気保全局大気生活環境室
室 長 :藤田八暉(内6540)
室長補佐 :高橋達男(内6542)
担 当 :高橋一彰(内6545)