報道発表資料

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1999年12月28日

「エビ王国のマングローブ林を守れ!マンガで見る環境白書VI」の発行について

12月24日(金)に、平成11年版環境白書をマンガ化した「エビ王国のマングローブ林を守れ!マンガで見る環境白書VI」(当室監修)が発行された。本書は、 平成11年版環境白書(総説)に沿って、日本のエビ輸入が東南アジアの国々に及ぼす影響を例に、日本が輸入を通して多くの国々の環境に影響を及ぼしていること、 そしてこうした国々の環境悪化を防ぐため、それぞれの国の状況を理解し、現地の人々と協調した方策が重要であることを理解してもらうことを目的として、わかり やすくマンガで表現したものである。
 次世代を担う子供たちに、日本の「生活」が他の国々の環境問題と深く関係しており、共に考え、行動することが重要なことであるという意識の啓発を図るため、 本書を作成した。

1.内容の要約

 東南アジアからエビの輸入をしている商社に勤める主人公は、他社の森林伐採がマスコミにより「環境破壊」との批判を受けていることを知る。自社もエビ養殖場の拡張を 取引先に依頼しており、同様の批判を受けることを心配した上司から現場確認のための出張を命じられる。
 現地では、ひたすら営利を追求する取引先の社長によって、恐れていたマングローブ林の伐採が進行していた。対策を練りつつ、社長の息子らと食物連鎖や生物の多様性の 重要さについて学び、マスコミ対策からではなく生態系の保全の観点からマングローブ林を守る必要があると理解し、社長との議論のなかでそのマングローブ林を切らせて いるのが他ならぬ自分たちであると気づいた主人公は、社長を非難するだけではなく、共に最善の方法を考えていくことが必要であると悟る。
 隣村のエビに病害が広がったことから何らかの対策の必要性を感じていた社長も、主人公がただ非難するだけでなく、自分たちの側に立って意見を言ったこと、マング ローブ林のおかげで高潮から息子が助かったことなどで、主人公たちに心を開いていく。

2.対象とする読者層

 小学校高学年・中学校から理解できる内容で、幅広い読者層を対象に作成した。
 なお、全国の小・中学校及びこどもエコクラブすべてに、一部ずつ配布することを予定している。

3.入手方法等

 全国大手書店・政府刊行物センターで市販(一部360円(税別))。
 (編集・発行大蔵省印刷局)

連絡先
環境庁企画調整局企画調整課調査企画室
室   長 :小木津敏也(6250)
 室長補佐 :大森 恵子(6253)
 担   当 :井上 和也(6252)
         今井 洋幸(6253)