報道発表資料
「ジフェニルアルシン酸に係る健康影響等についての臨床検討会」(環境省環境保健部長決定)の「ジフェニルアルシン酸等のリスク評価に係るワーキンググループ」において、ジフェニルアルシン酸(DPAA)の健康リスクについて検討した結果を、第3次報告としてとりまとめました。
平成15年、茨城県神栖市で、有機ヒ素化合物であるジフェニルアルシン酸(DPAA)による環境汚染に起因すると考えられる健康影響が確認されました。
環境省ではDPAAの健康影響に関する調査研究を実施し、平成23年6月、これまでに得られた科学的知見及び有機ヒ素化合物に関する内外の知見を総合的に評価し、DPAAの健康リスクについて第2次報告書をとりまとめたところです。
今般、第2次報告書以降の調査研究により得られた知見を加味し、第3次報告書をとりまとめましたので、公表いたします。
新たに得られた主な知見は、以下の通りです。
1.動物実験等における影響
○ マウスにおける発がん性は認められなかった。
2.人への健康影響
○ 初回検査から8~9年後に再検査を行った7人では全員に改善傾向が認められ、そのうち4人は脳の糖代謝低下が概ね正常にまで回復していた。
○ 小児期にばく露した者の頭痛は、平成18年を上回る割合で見られた。
別添:
ジフェニルアルシン酸等のリスク評価第3次報告書
ジフェニルアルシン酸等のリスク評価第3次報告書 概要
添付資料
- 連絡先
- 環境省環境保健部環境安全課環境リスク評価室
TEL 03(3581)3351
室 長 長坂 雄一 (内線6340)
室 長 補 佐 永井 香絵 (内線6347)