報道発表資料

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2014年05月27日
  • 総合政策

「環境アセスメント環境基礎情報データベースシステム」 の公開について(お知らせ)

 環境省は、27日、再生可能エネルギーである風力発電等について、質が高く効率的な環境影響評価を実施できるよう、環境情報(動植物の生息状況等)や関連する技術情報をデータベース化した「環境アセスメント環境基礎情報データベースシステム」を公開しました。
 「環境アセスメント環境基礎情報データベースシステム」では、以下の情報を検索及び閲覧することができます。
 ・風力発電等に適した地域(全国6箇所のモデル地区。今後、地区数を増やす予定。)における環境影響評価に必要な環境情報(動植物の生息情報、景観等に関する情報等)
 ・過去の環境影響評価図書における引用文献等の参考図書
 ・これまでの環境影響評価の事例
 なお、調査を通じて入手した独自の希少な動植物の生息・生育情報についても、所定の手続きをとれば入手可能としています。

1.背景・目的
 東日本大震災を契機として、低炭素社会の構築に貢献し、かつ自立分散型で災害にも強い再生可能エネルギーの役割が、これまで以上に重要になってきています。一方、再生可能エネルギーとして期待されている風力発電や地熱発電については、希少猛禽類などのバードストライクや土地改変に伴う動植物等への影響が指摘されています。
このため、環境省では、質が高く効率的な環境影響評価の実施を促進するため、環境影響評価の手続の各段階において必要な情報を検索、閲覧等を行えることができるよう、環境情報(動植物の生息状況等)や技術情報等を集めた「環境アセスメント環境基礎情報データベース」を整備することとしました。

2.環境アセスメント環境基礎情報データベースの構成
 「環境アセスメント環境基礎情報データベースシステム」は、以下の4つのデータで構成されています。

(1)風力発電等に適した地域の自然環境データ
 平成24年度から環境省において実施している、「風力発電等環境アセスメント基礎情報整備モデル事業」において調査を実施した情報整備モデル地区における動植物・生態系等の環境情報を収集・整理したデータをGISシステムで閲覧できます。
 また、「風力発電等環境アセスメント基礎情報整備モデル事業」の報告書の検索・閲覧もできます。
 現在、公開しているのは、以下の6地区の情報整備モデル地区の情報です。

  • 青森県青森市
  • 青森県横浜町
  • 岩手県洋野町
  • 山形県小国町
  • 福井県小浜市
  • 山口県萩市

(2)環境影響評価に活用できる公表された環境情報等をGISデータに変換・提供
 国や地方公共団体等が所有する、環境影響評価に活用可能と考えられる自然情報、社会情報に関する公表された情報を収集・整理し、GISデータに変換し、GISシステムで閲覧できます。

(3)環境影響評価に用いられた文献の検索
 これまで実施された風力発電事業等の環境影響評価の図書にはさまざまな文献が活用されており、これら文献について整理し、「鳥類への影響に関する文献」、「騒音・低周波音に関する文献」、「諸外国の基準・指針等の文献」、「風車諸元(規模、発生音等)」の区分で検索・閲覧できます。

(4)環境影響評価の事例の検索
 過去の風力発電等に関する環境影響評価図書の概要や環境大臣意見等が検索・閲覧できます。

3.情報の取扱い
 環境アセスメント環境基礎情報データベースに掲載されている情報は、出典を明らかにした上で、環境影響評価の実施等にあたって利用可能です。
 なお、希少な動植物の生息・生育情報については、情報管理の徹底等を条件とする所定の手続を行った上で、環境影響評価手続を開始した方(計画段階環境配慮書を提出した方)には生データ、その他の方は1kmメッシュデータを提供してまいります。

【環境アセスメント環境基礎情報データベース https://www2.env.go.jp/eiadb/ 】

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境影響審査室
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8237)
室長  :瀬川 恵子 (内6231)
室長補佐:長谷川敬洋 (内6233)
審査官 :會田 義明 (内6235)

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