報道発表資料
環境省は平成26年2月20日(木)、北海道で計画されている(仮称)八の沢風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
本事業は、株式会社斐太工務店が、北海道石狩市八幡町において、総出力24,000kWの風力発電設備を設置するものである。
環境大臣意見では、今後、本事業計画のさらなる検討に当たって、住居等への騒音及び超低周波音、風車の影の影響を配慮することや伐採等の改変による水環境への影響を配慮すること等を求めている。
1.背景
環境影響評価法は、1万 kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、提出された計画段階環境配慮書(※)について、経済産業大臣からの照会に対して意見を言うことができるとされている。
本件は、北海道石狩市八幡町で計画されている(仮称)八の沢風力発電事業(総出力24,000kW)の設置に係る計画段階環境配慮書について、この手続きに沿って意見を提出するものである。
今後、経済産業大臣から事業者である株式会社斐太工務店に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価(環境影響評価方法書、準備書、評価書)を行うこととなる。
- ※
- 計画段階環境配慮書:配置・構造又は位置・規模に係る事業の計画段階において、重大な環境影響の回避・低減についての評価を記載した文書。
2.事業の概要
本事業は、株式会社斐太工務店が、北海道石狩市八幡町において、総出力24,000kWの風力発電設備を設置するもの。本事業の事業実施想定区域及びその周辺には、北海道水資源の保全に関する条例で指定する五の沢貯水池地区水資源保全地域が存在する。
3.環境大臣意見の概要
(1)騒音及び超低周波音、風車の影の影響について
住居や学校等への騒音及び超低周波音、風車の影の影響を回避、低減するよう配慮すること。
(2)水環境の影響について
事業実施想定区域の南側は五の沢貯水池地区水資源保全地域であることから、伐採等の改変による水環境への影響を回避、低減するよう配慮すること。
(3)生態系の影響について
尾根部の森林の伐開を避け、新たに生じる林縁部分をできる限り小さくすること。
(4)廃棄物等による影響について
残土処分による改変箇所の位置の検討は、環境影響を回避、低減するよう配慮すること。
【参考】
- ○
- 事業概要
- ・名称:
- (仮称)八の沢風力発電事業
- ・事業者:
- 株式会社斐太工務店
- ・計画位置:
- 北海道石狩市八幡町(事業実施想定区域面積:約250 ha)
- ・出力:
- 合計24,000kW(3,000kW級発電設備を8基)
- ○
- 環境影響評価に係る手続
- ・平成26年 1月 6日
- 経済産業大臣から環境大臣への意見照会
- ・平成26年 2月20日
- 環境大臣意見の提出
添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境影響審査室
室長 :瀬川 恵子 (内6231)
室長補佐 :長谷川敬洋 (内6233)
審査官 :田中 友之 (内6236)
電話 :03-3581-3351(代表)
03-5521-8237(直通)