報道発表資料

この記事を印刷
2014年02月14日
  • 地球環境

「第3回カーボン・オフセット大賞」の受賞者の決定について(お知らせ)

  • 低炭素社会の実現に向けて、優れたカーボン・オフセットの取組を行う団体を表彰し、奨励するとともに、具体的な取組事例の紹介を通じて、カーボン・オフセットの意義と取組への理解が社会全体に広く浸透することを目的とした「第3回カーボン・オフセット大賞」が、カーボン・オフセット推進ネットワーク(以下「CO-Net」という。)の主催により、今年度も実施されました。
  • 昨年9月9日から11月29日まで取組案件の応募を行った結果、43件の応募があり、この度、環境大臣賞(1団体)、経済産業大臣賞(1団体)、農林水産大臣賞(1団体)、優秀賞(3団体)、奨励賞(6団体)が決定しましたので、お知らせいたします。
  • 受賞団体については、3月4日(火)に東京国際フォーラムにて開催される「カーボン・マーケットEXPO 2014「進化するカーボン・オフセット!地球温暖化防止×地域貢献ビジネスの新しいかたち」において、表彰式を行います。なお、受賞団体の取組案件はCO-Net事務局のホームページでも紹介しておりますので、御参照ください(http://www.carbonoffset-network.jp/index.html)。

1.環境大臣賞 受賞団体(1団体)

日本興亜損害保険株式会社
「お客さまと被災地をつなぐ、日本の森林を守る「被災地産J-VER」の活用」

自動車保険において、紙ではなくインターネットで保険約款を確認するペーパーレスな約款などを選択した顧客(7割以上が選択)、また自動車事故修理時の樹脂バンパー補修やリサイクル部品を活用した顧客(538,172件(2013年10月末現在))などの日常生活に伴うCO2排出量の一部分を対象にオフセットを実施。
支援対象のプロジェクトは、東日本大震災などの被災地の早期復興と環境にやさしい地域づくりに貢献することを目的に、「被災の程度」、「プロジェクトの推進による雇用の創出効果、地域経済の活性化」などの観点から8つの広域プロジェクトを採択し、被災地の森林整備によりCO2吸収量の拡大を図るものや「がれき」を選別して木質バイオス燃料として活用するものを支援。これらのプロジェクトにおける合計オフセット量は、J-VER単独として日本最大規模の10,000t-CO2に上る。

2.経済産業大臣賞 受賞団体(1団体)

大阪ガス株式会社・阪神タイガース・阪神甲子園球場【活動[1]】
大阪ガス株式会社・セレッソ大阪・ヤンマー株式会社【活動[2]】
関西の中小企業省エネ対策と地元スポーツチームのカーボン・オフセット活動」

2013年度の夏休み期間に阪神甲子園球場で開催された「阪神タイガース」の全9試合、および地元サッカーチーム「セレッソ大阪」のホームゲーム全試合を対象に、試合開催に伴い使用される電気、ガス、水道の使用量、観客の移動(活動[2]についてはスタッフの移動分も算定)、廃棄物の処理から排出されるCO2を対象にオフセットを実施。
活動[1]では、甲子園球場と同じ兵庫県内の企業から取得した国内クレジットを活用し、活動[2]では、ホームグラウンドと同じ大阪府内の企業から取得した国内クレジットを活用するなど、クレジットの地産地消及び顧客である地元の中小企業の省エネルギー化、低炭素化の促進も図る。

3.農林水産大臣賞 受賞団体(1団体)

金ケ崎産直組合
「金ケ崎産直組合による農産物の付加価値向上及び地域活性化プロジェクト」

対象商品の購入者が1日の家庭生活で排出するCO2をオフセットする取組。
「1.産直の特産物であるりんごの知名度向上及び付加価値向上」、「2.人口減少、農業従事者の減少が進む町の活性化」、「3.同じ岩手県の震災被災地域支援」、「4.隣接地域および首都圏でのりんごの販売経路開拓」に繋がる方法を模索する中で、ブランディング検討会を立ち上げプロジェクトがスタート。町長、議会、産直組合、岩手県が一体となり東京で新たな販路開拓を行う。また、当プロジェクトの検討・推進者、販売者、広報物作成者についても全て金ケ崎町出身者で対応することで地域活性化を図る。

4.優秀賞 受賞団体(3団体)

愛知県立南陽高等学校 NanyoCompany部
「愛知県立南陽高等学校 NanyoCompany部のカーボンオフセットの取り組み」

学校・地域・環境イベント等で販売するお弁当「おもちゃばこカレー」、Tシャツ、タオルなどについてLCA(ライフサイクルアセスメント)を実施し、その一部をオフセットする取組。

株式会社ヨンパ
「ティッシュ全商品のカーボン・オフセット」

2013年6月より、東日本大震災被災地域をはじめとする全国の「国内クレジット」を活用し、ボックスティッシュ全商品の製造過程等で発生するCO2(約3,500t-CO2/年)を100%オフセットする取組を実施。

株式会社リコー
「「グリーンPOD研究会」を通じた、「カーボンフットプリント」「カーボンオフセット」の普及促進」

国内ではリコーグループの国内生産事業所、「環境小冊子」及び自社のデジタル商用印刷機全7機種のカタログを対象にオフセット。海外販売会社では、顧客のプリント環境にかかる環境負荷と総所有コストを「見える化」「削減」した上でプリントによる排出量を対象にオフセットを実施。

5.奨励賞 受賞団体(6団体)

一般社団法人エコ食品健究会・大阪前田製菓・三幸食品・湖池屋・早稲田祭・炊き出しグランプリ実行委員会・気仙沼ダンススタジオ・カネフク製菓 ほか
「プラス(+)カーボン・オフセット プロジェクト 進行中」

エコ食品健究会が関わる商品・イベントにカーボン・オフセットの取組をプラス。食が関わるビジネスにおいて、環境への配慮と健康への配慮は密接に関わることを広くアピールしていくことを目指し、さまざまな食ビジネスの形態にあわせた展開を図る。

株式会社川島織物セルコン
「床からエコ ~「捨てる」から「活かす」へ」

2008年、業界初の「カーボン・オフセット付きタイルカーペット」を発売開始。捨てられる使用済みタイルカーペットを、廃棄物運搬・収集やリサイクル加工、製品製造を行うそれぞれの専門事業者と協働で「廃床材リサイクル循環システム」を開発するなど、環境負荷の総合的な低減に積極的に取り組む。

菊水酒造株式会社
「KIKUSUI Style Bottle」

リユース瓶を使用した日本酒「菊水スタイルボトル」購入者の日常生活のうち、日本酒を楽しんでもらう食事の時間の照明点灯により排出されるCO2の一部をオフセット。美味しい酒づくりに必要な水を創りだしてくれる地元新潟県の森林整備のクレジットを利用し、消費者がカーボン・オフセットで美味しくスマートにエコ参加できる機会を提供。

高知県
「公共工事のカーボン・オフセットへの取組」

県内で行われる公共工事で使用する重機・機材・車両等から排出されるCO2をオフセット。カーボン・オフセットに取り組んだ企業が社会的評価を得られるよう、公共工事の成績評価対象にカーボン・オフセットを加えるなど、参加企業の意欲を高め、好循環によるカーボン・オフセット市場の活性化を図る。

公益社団法人日本学生陸上競技連合
「秩父宮賜杯第45回全日本大学駅伝対校選手権大会実施運営におけるカーボン・オフセット」

2009年の第41回大会より開始し、今回で5回目を迎えたイベント・オフセット。テレビ中継におけるヘリコプター・関連車両等の燃料及び大会関係者の移動を対象にオフセット。大会関係者だけでなく、学生をはじめとする駅伝を観戦する多くの方々にカーボン・オフセットについて知っていただき、環境について考える機会を提供。

日立建機株式会社
「カーボン・オフセットをお客様とともに」

地球環境により貢献できる製品(林業機械、ハイブリッドショベルなど)を対象機種とし、製品製造段階で排出するCO2をオフセット。業界初の取組開始となる2008年11月から今年10月で対象機の累計は500台を達成。累計で約700t-CO2をオフセット。

6.授賞式について

 授賞式については、3月4日に東京国際フォーラムにて開催される、カーボン・マーケットEXPO 2014「進化するカーボン・オフセット!地球温暖化防止×地域貢献ビジネスの新しいかたち」の中で行います。

 

<授賞式概要>

日時:
3月4日(火) 12:15~13:15
場所:
東京国際フォーラム 展示ホール1内メインセミナー会場
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1
TEL:(03)5221-9000(代表)
http://www.t-i-forum.co.jp/function/map/index.html
JR線・東京メトロ有楽町線有楽町駅より徒歩1分
JR線・東京メトロ丸ノ内線東京駅より徒歩5分
(JR京葉線東京駅とB1地下コンコースにて連絡)
内容:
開会挨拶
表彰状授与
審査委員講評(新美育文 明治大学法学部専任教授)

<入場料>

無料(事前登録制)
 授賞式参加を希望される方は、以下のウェブサイト(カーボン・マーケットEXPO 公式サイト)より、御登録をお願いいたします。当日は申込完了後にメール配信する参加票を御持参下さい。登録なしでの入場も可能ですが、EXPO全体のカーボン・オフセットを実施するため、受付時に必要情報等の記入をお願いすることになります。会場受付での円滑な入場を確保する観点から、できる限り事前の参加登録をお願いいたします。

カーボン・マーケットEXPO公式サイト
http://www.cmexpo.org/

<取材>

マスコミ関係者の取材希望(当日のカメラ撮影等含む)はこちらへ御連絡ください。

カーボン・マーケットEXPO 2014開催事務局
担当:秋山・山本・田浦
TEL:03-5776-0402 / E-mail:info@cmexpo.org
連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
代表:03-3581-3351 直通:03-5521-8246
室長   :熊倉 基之(内線6750)
室長補佐 :伊藤 貴輝 (内線6737)
室長補佐 :三好 一樹 (内線6739)
担当   :金本 和也 (内線6783)