報道発表資料

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2014年01月31日
  • 自然環境

~瀬戸内海国立公園指定80周年記念事業~ 国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)生物多様性地域セミナー in えひめ の開催結果について(お知らせ)

 国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省及び愛媛県は、1月25日(土)に愛媛県松山市において、市民、企業、NPO/NGO及び自治体の方々を対象に、「生物多様性地域セミナーinえひめ」を開催しました。
 UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」と愛媛県キャラクター「みきゃん」、「ストッピー」らによる「生物多様性キャラクター応援団共同宣言式」、地球いきもの応援団の一人である さかなクン の「生物多様性リーダー任命式」とトークショーのほか、愛知目標の達成に向けた地域での活動事例等の発表を行いました。

1 UNDB-J生物多様性地域セミナー in えひめ の開催結果について

概要

1.日時
平成26年1月25日(土)13:00~15:00
2.会場
大街道商店街アーケード特設会場
(愛媛県松山市大街道2丁目)
3.主催等
主催:
国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省、愛媛県
共催:
生物多様性自治体ネットワーク
後援:
愛媛県教育委員会、松山市、今治市、宇和島市、八幡浜市、新居浜市、西条市、大洲市、伊予市、四国中央市、西予市、東温市、上島町、久万高原町、松前町、砥部町、内子町、伊方町、松野町、鬼北町、愛南町
4.出席者数
約1,600名(立ち見を含む)
式典での記念撮影会場の様子
式典での記念撮影会場の様子

開催結果

1.開会挨拶
開会挨拶開会挨拶開会挨拶
環境省 中国四国地方環境事務所長
築島 明
UNDB-J委員・全国漁業協同組合連合会 漁政部長
高浜 彰 氏
愛媛県 県民環境部長
岡田 清隆 氏
2.式典
(1)生物多様性キャラクター応援団共同宣言式
生物多様性キャラクター応援団共同宣言式 UNDB-J「タヨちゃん サトくん」
愛媛県
「みきゃん」、「ストッピー」
西条市立東予郷土館「カブちゃん」
四国中央市「しこちゅ~」
西予市「せい坊」
東温市「いのとん」
鬼北町「きほくん」
愛南町「なーしくん」

 UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」と愛媛県キャラクター「みきゃん」、「ストッピー」をはじめとする愛媛県内のキャラクターが、今後協力して生物多様性に関する普及啓発に取り組むため「生物多様性キャラクター応援団共同宣言」を行いました。

(2)生物多様性リーダー任命式
生物多様性リーダー任命式 地球いきもの応援団
さかなクン

 地球いきもの応援団の一人である さかなクン が、国民一人ひとりが生物多様性の大切さを理解して行動に移せるように先導する「生物多様性リーダー」に任命されました。

(3)MY行動宣言デモンストレーション
MY行動宣言デモンストレーションMY行動宣言デモンストレーション
MY行動宣言デモンストレーションMY行動宣言デモンストレーション

 さかなクン、市内の小学生、UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」、愛媛県キャラクター「みきゃん」、「ストッピー」らが、生物多様性に関する自らの行動を宣言する「MY行動宣言」のデモンストレーションを行いました。あわせて、本セミナー参加者にも、「MY行動宣言」を実施していただきました。

3.トークショー「さかなクンと海の生きものについて学ぼう」
トークショートークショー

 ウミガメ、カブトガニ、マダイに関するイラストクイズを通じてそれぞれの生態を解説していただくとともに、海の生きものたちはゴミの誤食や汚染、乱獲によって危機に瀕していること、そのため、お風呂の水は冷ましてから流す、食べ物は感謝して食べるなど、できることから始めようと、子どもたちにも分かりやすくお話しいただきました。

4.発表[1] UNDB-Jの活動状況と生物多様性をめぐる最近の話題
UNDB-Jの活動状況と生物多様性をめぐる最近の話題 環境省 自然環境計画課
生物多様性施策推進室 環境専門員
宮崎 公輔

 UNDB-Jが推奨する連携事業の認定、子供向け推薦図書「生物多様性の本箱」の選定などUNDB-Jの活動状況のほか、生物多様性をめぐる最近の話題について紹介しました。

5.発表[2] 地域での活動事例の発表
(1)ウミガメ類の生態調査・生息環境保全プロジェクト【UNDB-J認定連携事業】
地域での活動事例の発表 NPO法人 日本ウミガメ協議会 室戸調査基地
研究員 渡辺 紗綾 氏

 愛媛県で昨年、14年ぶりに産卵したアカウミガメが、波消しブロック等の影響による産卵地の消失や漁業による混獲で絶滅危惧種に指定されていることについて紹介され、ウミガメ保護のために、多くの人が関心を持つことが大切であるとお話しされました。

(2)伊予農希少植物群保全プロジェクト【UNDB-J認定連携事業】
愛媛県立伊予農業高等学校 伊予農希少植物群保全プロジェクトチーム 愛媛県立伊予農業高等学校
伊予農希少植物群保全プロジェクトチーム

 松山市和気浜後背湿地の公園整備公共工事に伴い地域住民や小学生と一緒に行った、詳細な調査に基づく保全ゾーンの作成、ウラギクやアキノミヤナギ、メダカ等の希少種の一時避難や再移植など、環境への影響の緩和措置(ミチゲーション)と希少種保全の普及啓発活動について紹介されました。

えひめ環境活動フェアでのブース出展

えひめ環境活動フェアでのブース出展えひめ環境活動フェアでのブース出展えひめ環境活動フェアでのブース出展

 会場では、愛媛県主催により「えひめ環境活動フェア」も開催され、UNDB-Jもブース出展を行いました。

2 生物多様性マガジン「Iki・Tomo(いきとも)」について

 自然の恵みを感じる生物多様性マガジン「Iki・Tomo(いきとも)」は、人と自然との共生を紹介することにより、生物多様性の大切さを伝える小冊子です。有識者等による生物多様性に関するコラムや、各地域の生物多様性に関する取り組みのほか、普及啓発を進める上でお役立ていただけるツール等を紹介しています。

 第6号となる今回は、「みんなの生物多様性 ~わたしたちが今できること~」と題して、世界的に知られた映画俳優でありコンサベーション・インターナショナル副理事長でもあるハリソン・フォードさんをはじめ、同じく映画俳優であり2010年に生物多様性国連親善大使に任命されたエドワード・ノートンさん、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)名誉大使のMISIAさん、UNDB-J地球いきもの応援団の草野満代さん、土屋アンナさん、茂木健一郎さん、ルー大柴さんからメッセージをいただきました。 下記ウェブサイトで、冊子の内容をご覧いただけます。

ウェブサイト
http://undb.jp/committee/tool/ikitomo/

 「Iki・Tomo」各号の小冊子は、UNDB-J後援行事をはじめとする生物多様性の普及啓発イベントでお使い頂くことができますので、ウェブサイト下部にあるフォームからお問い合わせください。

【参考】

「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)
 2011年から2020年までの10年間は、国連の定めた「国連生物多様性の10年」です。生物多様性条約第10回締約国会議(2010.10愛知県名古屋市)で採択された、新たな世界目標である「愛知目標」の達成に貢献するため、国際社会のあらゆるセクターが連携して生物多様性の問題に取り組むこととされています。
 これを受け、愛知目標の達成を目指し、国内のあらゆるセクターの参画と連携を促進し、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する取組を推進するため、「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)が2011年9月に設立されました。
 (ウェブサイト)http://undb.jp/
 (Facebookページ)https://www.facebook.com/UNDBJ
生物多様性キャラクター応援団
 国民一人ひとりに生物多様性に対する認知や理解を広げ、国民運動として取組を促進するため、2012年9月に旗揚げした広報組織です。広く様々なキャラクターからの入団申請を募集中です。セミナー等における「生物多様性キャラクター応援団共同宣言式」の実施、生物多様性マガジン「Iki・Tomo(イキトモ)」での情報発信など、積極的な広報活動を行っています。
 (ウェブサイト)http://undb.jp/committee/team/chara/
地球いきもの応援団、生物多様性リーダー
 「地球いきもの応援団」は、生物多様性の大切さを伝え、具体的な行動を促すため、様々な場面で広報活動を担っていただく著名人による広報組織です。各メンバーには、生物多様性に関するイベント等において広報活動に御協力いただいています。
 さらに、地球いきもの応援団の中から、国民一人ひとりが生物多様性の大切さを理解して行動に移せるよう先導する「生物多様性リーダー」を任命しています。
 (ウェブサイト)http://undb.jp/committee/team/cheering/
MY行動宣言 5つのアクション
 国民一人ひとりが生物多様性との関わりを自分の生活の中でとらえることができるよう、UNDB-Jは、5つのアクションの中から自らの行動を選択して宣言する「MY行動宣言シート」の活用を広く呼びかけています。
 (ウェブサイト)http://undb.jp/committee/tool/action/
UNDB-J認定連携事業
 各セクターの参加と連携を促進するため、「にじゅうまるプロジェクト」の登録事業等の中から、UNDB-Jが推奨する連携事業を認定しています。
 UNDB-J認定連携事業については、UNDB-Jのロゴマークをご使用いただけるとともに、UNDB-Jとしても生物多様性全国ミーティングや生物多様性地域セミナー等において紹介するなど、積極的な広報活動を展開しています。
 (ウェブサイト)http://undb.jp/authorization/
連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性施策推進室
代表   :03-3581-3351
直通   :03-5521-8150
室長   :堀上 勝  (内:6660)
室長補佐:山内 洋志 (内:6662)
担当   :宮崎 公輔 (内:6664)