報道発表資料

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2000年03月24日

引地川水系の高濃度ダイオキシン類汚染への対応について

1.    藤沢市内の稲荷雨水幹線が引地川に合流する水域で、高濃度のダイオキシン類が検出されたとの報告を3月22日に神奈川県及び藤沢市から受けた。 
2.    環境庁は、疑わしきは十全な手を打つとの考え方から、神奈川県を通じて、高濃度が検出された水域近傍に立地する荏原製作所藤沢工場内に設置されている2カ所の廃棄物焼却施設の稼働及び当該施設からの排水の排出を、3月23日夕刻から停止させた。
3.    更に、当庁は、検出値がダイオキシン類に係る水質環境基準1pg-TEQ/L(排水基準は10pg-TEQ/L)を大幅に超過していることから、本日、水質保全局職員3名を現地に派遣し、現場及び周辺地域の状況把握を行った。
4.    今後は真の原因解明のため、環境庁は神奈川県に指示して、次のような本格的調査を進めていく所存。
[1]    神奈川県及び藤沢市が3月23日に荏原製作所藤沢工場に立ち入り採取した、排水等についてのダイオキシン類分析を急がせるとともに、工場内の施設の状況を詳細に調査する。
[2]    本日採取した、稲荷雨水幹線の放流口付近の引地川の底泥についてもダイオキシン類の分析を急がせる。
[3]    なお、下流域への影響については、現在、分析作業中の全環境測定データを速やかに集計するとともに、河川水の利用状況等を踏まえ、総合的な評価を行う。
5.    (株)荏原製作所に対して、これ以上、汚染物質の疑いのある排水等を排出しないよう厳正に対処する。
6.    4の総合的な調査に基づいて、付近の地域住民の方々への健康影響と、周辺環境への悪影響が生ずることのないように必要な措置を講ずることとしている
本件に対する問い合わせ先
環境庁水質保全局水質規制課
    課   長     吉田徳久(6640)
    課長補佐     川端毅生(6643)


連絡先
環境庁水質保全局水質規制課
課   長 :吉田徳久(6640)
 課長補佐 :川端毅生(6643)