報道発表資料
環境省は、京都府の「南丹都市計画区域区分の変更」について、都市計画法に基づく環境保全の見地からの意見を求められたことから、本日、国土交通省近畿地方整備局長に対し、環境大臣意見を提出した。
本件は、京都府亀岡市のJR亀岡駅北口周辺(駅北地区)について、土地区画整理事業を実施するため、市街化調整区域から市街化区域に区域区分を変更しようとするものである。当該地区及びその周辺は、国内希少野生動植物種であるアユモドキ等の希少生物の生息が確認されており、京都府及び亀岡市は、「亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)に係る環境保全専門家会議」(以下「専門家会議」という。)を設置し、アユモドキを含む自然環境の保全に必要な調査や対策について検討を行っている。
これを踏まえて、環境大臣意見では、アユモドキ等の生息環境を保全するための環境保全措置が最善のものとなるよう、[1]専門家会議の意見を実施計画に反映すること、[2]実施計画が策定されるまで駅北地区及びその周辺の自然環境の保全に努めること、[3]事業実施による影響に配慮すること、[4]工事中や事業後にモニタリングを実施すること等を求めている。
1.背景
都市計画法は、区域区分の変更に当たって、環境大臣は、国土交通大臣等からの照会に対して意見を言うことができるとされている。
本件は、京都府の南丹都市計画について、区域区分※の変更が行われようとしていることから、この手続きに沿って意見を提出するものである。
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- 区域区分:都市計画区域について無秩序な市街化を防止し、計画的な市街化を図るため、すでに市街地を形成している区域及び概ね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき「市街化区域」と市街化を抑制すべき「市街化調整区域」との区分を定めるもの。(区分を定めることを「線引き」とも言う。)
2.南丹都市計画に係る区域区分変更の概要
JR亀岡駅(京都府亀岡市)の北側の農地(約16ha)を市街化区域に変更し、土地区画整理事業により、商業施設、住宅地等の造成を行おうとするものである。
また、区域区分の変更予定地の北側には、別途、サッカー専用スタジアムを建設する予定がある。
3.環境大臣意見の概要
国内希少野生動植物種であるアユモドキ等の生息環境を保全するための環境保全措置が最善のものとなるよう、[1]専門家会議の意見を実施計画に反映するとともに、反映状況を適切に公表すること、[2]実施計画が策定されるまで駅北地区及びその周辺の自然環境の保全に努めること、[3]事業実施による地下水等への影響に配慮すること、[4]工事中及び事業後にモニタリングを実施するとともにその結果を適切に公表すること等を求めている。
【参考】概要
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- 都市計画区域の名称:南丹都市計画
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- 都市計画決定権者:京都府
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- 変更内容:京都府亀岡市の約16haを市街化区域に編入
添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境影響審査室
室長 :瀬川 恵子 (内6231)
室長補佐:長谷川敬洋 (内6233)
審査官 :佐藤 秀憲 (内6253)
電話 :03-3581-3351 (代表)
03-5521-8237 (直通)