報道発表資料

この記事を印刷
2000年01月26日

森林に関する政府間フォーラム(IFF)第4回会合の開催について

来る1月31日から2月11日まで米国(ニューヨーク)で「森林に関する政府間 フォーラム(IFF)」の第4回会合が開催される。
  今回の会合では、森林問題に関する「国際的な取決め・メカニズム」等について検 討を行い、今年4月から5月に開催予定の国連持続可能な開発委員会(CSD)の第 8回会合に提出する報告書をとりまとめる予定。

1.経緯

  97年6月の国連環境開発特別総会(UNGASS)の決定によりCSDの下に設置 されたIFFでは、森林条約などの国際的な取決め等の検討・コンセンサスづくり等 を行い、2000年の第8回CSD会合にその結果を報告することとされている。
  IFFでは、97年10月の第1回会合以降、検討を重ねてきたが、来る1月31日~ 2月11日に第4回会合をニューヨークで開催し、報告書をとりまとめる予定。

2.IFF4での主な議題

  IFFの議題は、第1回会合で以下のように決められている。

I.a IPF行動提案の実施促進方策
I.b 持続可能な森林経営の進捗状況のモニター
II.a 新たな国際基金の創設、その他の資金調達方法
II.b 貿易と持続可能な森林経営の調和方策
II.c 持続可能な森林経営のための環境保全上適正な技術移転の方策
II.d その他のIPF検討項目で更なる検討が必要な事項の検討
II.e 国際機関、森林関連諸条約の役割、活動等の分析
III. 国際的な取決め及びメカニズムの検討

  これまでの会合で議題ごとに検討結果のとりまとめが行われてきており、第4回 会合では、それらをもとにCSDに提出する報告書が作成される予定。
  なお、カテゴリーIII「国際的な取決め及びメカニズムの検討」については、 これまで実質的な議論が行われておらず、とりまとめが遅れている。

3.「国際的な取決め及びメカニズム」の検討について

 「国際的な取決め及びメカニズムの検討」については、将来の国際的な取決め及び メカニズムの考え得る内容(elements)と機能(functions)並びにIFF以降の 検討体制等が議論される見込み。
  これらについてIFF事務局が案を提示しているが、森林条約賛成派のカナダ、 コスタリカ等と反対派の米国、ブラジル等との見解の相違が大きく、森林条約等の 新たな国際的な取決め作成に向けた合意形成は難しい状況にある。

連絡先
環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課
課 長  竹本 和彦 (内線6740)
  室 長  谷津龍太郎 (内線6283)
  補 佐  藤田 賢二 (内線6286)
  担 当  三宅 雄士 (内線6760)