報道発表資料

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2013年10月15日
  • 自然環境

「いきものログ」の運用開始について(お知らせ)

 本日、環境省生物多様性センターでは全国の生物多様性データを統合的に共有化して提供する新たなウェブシステム「いきものログ」の運用を開始します。「いきものログ」では環境省が管理しているデータのみならず、全国の様々な団体や個人が管理するデータを登録して共有化し提供します。また、「いきものログ」では市民参加型調査を実施することができます。センターでは今後「いきものログ」を我が国の生物多様性データを総合的に管理する基幹システムとして位置づけていきます。

1.「いきものログ」の機能について

(1)情報の共有化、提供

 「いきものログ」は環境省をはじめとする国の機関・都道府県・市区町村・研究機関・専門家・市民等が、それぞれ管理する生物多様性データを一元的に登録、共有することができるシステムです。自然環境保全基礎調査やモニタリングサイト1000など、生物多様性センターが実施した調査結果のデータについても記録されています。これらのデータはデータベースに一元的に管理されており、ウェブサイトで検索し閲覧、ダウンロードすることができます。また、地図表示機能を利用することによって、生物の分布情報をわかりやすく表示することが可能です。

(2)市民参加型調査

 「いきものログ」は市民参加型調査を実施することができる機能をそなえています。環境省だけでなく、その他の国の機関・都道府県・市区町村・研究機関・専門家・市民等が、「いきものログ」を利用して独自に市民参加型調査を実施することができます。また、「いきものログ」では専門家や愛好家等ある特定のグループ構成員のみによる調査を実施することも可能です。実施者は独自にカスタマイズできる調査ページを「いきものログ」内に設置することができ利便性を確保しています。
また、調査により収集されたデータは実施者が調査報告として「いきものログ」上でとりまとめることができます。

2.「いきものログ」の今後について

 我が国の生物多様性保全のため、国土全体の生物多様性データを総合的一元的に共有化し管理する必要があり、そのための基幹的なシステムとなることが「いきものログ」に求められています。センターでは生物多様性データを管理する様々な団体や個人に、管理するデータの「いきものログ」との共有を働きかけることにより多くの質の高い生物多様性データを収集し、これらのデータを国民に提供することで生物多様性保全の取組の推進に貢献します。

「いきものログ」トップページ
「いきものログ」検索結果地図表示画面(表示内容は昆虫類分布検索結果)
連絡先
環境省自然環境局生物多様性センター
直通:0555-72-6033
センター長 :中山 隆治
総括企画官:鑪 雅哉
調査科長  :馬淵 亮