報道発表資料
環境省では、モニタリング調整会議において決定された総合モニタリング計画に基づき、継続的に水環境(公共用水域(河川、湖沼・水源地、沿岸)等)の放射性物質モニタリングを実施しているところです。
今般、福島県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの平成25年7月2日~9月25日採取分について、測定結果(速報)を取りまとめましたので、公表します。
これまでの放射性物質モニタリングの結果については、以下のHPで掲載しております。
https://www.env.go.jp/jishin/rmp.html#monitoring
1.調査概要
(1) 調査地点
福島県内の公共用水域における環境基準点等207地点
(河川:123地点、湖沼・水源地:84地点)
(2) 調査内容
- ・
- 水質及び底質の放射性物質濃度(放射性セシウム(Cs134、Cs137))の測定
- ・
- 水質及び底質採取地点近傍の周辺環境(河川敷等)の土壌の放射性物質の濃度及び空間線量率の測定
2.結果概要(※は前回(平成25年4月-6月)測定結果)
(1) 水質 (検出下限値:1Bq/L)
ほとんどの地点で不検出の状況であるが、東京電力株式会社福島第一原子力発電所周辺地域など一部地点のSS(浮遊物質量)や濁度が高い水質で検出が見られている。
特に湖沼・水源地については、下層や水深の浅い地点など濁りやすい場所で検出されている。
(河川)
Cs134+Cs137: 不検出 ~ 5 Bq/L (※ 不検出 ~ 2 Bq/L)
(湖沼・水源地)
Cs134+Cs137: 不検出 ~ 19 Bq/L (※ 不検出 ~ 47 Bq/L)
参考
食品衛生法に基づく食品、添加物等の規格基準(飲料水)(平成24年3月15日厚生労働省告示第130号)
放射性セシウム(セシウム134、セシウム137 合計):10Bq/kg
水道水中の放射性物質に係る目標値(水道施設の管理目標値)(平成24年3月5日付け健水発0305第1号厚生労働省健康局水道課長通知)
放射性セシウム(セシウム134、セシウム137 合計):10Bq/kg
(2) 底質 (検出下限値:10Bq/ kg(乾泥))
河川、湖沼・水源地とも大半の地点では、おおむね2,000Bq/kg程度以下であるが、東京電力株式会社福島第一原子力発電所周辺地域など一部地点において、比較的高い数値が見られる。
増減傾向については、河川、湖沼・水源地ともに、おおむね横ばい又は減少、湖沼・水源地では増減にばらつきがあり、特に東京電力株式会社福島第一原子力発電所周辺地域など一部地点において大幅な増減変動が見られるものの、全体としては大幅な増加は見られない。
(河川)
Cs134+Cs137: 不検出 ~ 37,000 Bq/ kg(乾泥) (※ 不検出 ~ 33,000 Bq/ kg(乾泥))
(湖沼・水源地)
Cs134+Cs137: 不検出 ~ 279,000 Bq/ kg(乾泥) (※ 不検出~460,000 Bq/ kg(乾泥))
1,000 以下 |
1,001 -2,000 |
2,001 -3,000 |
3,001 -4,000 |
4,001 -5,000 |
5,001 以上 |
合計 | |
河川 | 150 (195) |
12 (20) |
4 (14) |
3 (2) |
2 (2) |
12 (11) |
183 (244) |
湖沼・ 水源地 |
60 (66) |
10 (17) |
10 (7) |
2 (7) |
7 (4) |
46 (42) |
135 (143) |
(3) 周辺環境 (検出下限値:10Bq/ kg(乾))
(河川) Cs134+Cs137: 11 ~ 126,000 Bq/ kg(乾) (※ 不検出 ~ 174,000 Bq/ kg(乾))
空間線量: 0.05 ~ 8.04μSv/h
(湖沼・水源地)
Cs134+Cs137: 不検出 ~ 320,000 Bq/ kg(乾) (※ 16 ~ 310,000 Bq/ kg(乾))
空間線量: 0.05 ~ 23.64μSv/h
(詳細別紙、地図別添)
- ○
- 今後の予定
放射性物質濃度は、地点によっては、採取回ごとの試料の採取場所及び性状のわずかな違いによっても数値の増減変動にばらつきが見られると考えられることから、継続的に河川、湖沼等の水質、底質等における放射性物質の測定を実施。
添付資料
- 連絡先
- 環境省水・大気環境局水環境課
直通 :03-5521-8316
代表 :03-3581-3351
課長 :宮崎 正信(内線6610)
課長補佐:長澤 沙織(内線6614)
担当 :佐藤 勝彦(内線6628)