報道発表資料

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2013年10月08日
  • 自然環境

モニタリングサイト1000陸生鳥類調査情報について(お知らせ)

 環境省生物多様性センターでは、モニタリングサイト1000事業の一つとして森林・草原調査を実施しています。平成24年度に行った陸生鳥類調査(越冬期)の一般サイト及びコア・準コアサイトでの結果速報を過去の調査結果と比較したところ、過去出現率が5-6位であったヤマガラが2位になるなど、例年と異なる結果が得られました。

1.モニタリングサイト1000森林・草原調査 陸生鳥類調査(越冬期)概要

・調査期間:
平成24年12月から平成25年2月
・調査地点数:
一般サイト 54、コア・準コアサイト 18
・調査方法:
各サイトにおいて、延長1kmの調査路に100m以上の間隔を置いて5つの定点を設け、各定点で10分間、半径50m以内の範囲とそれ以上の範囲に分けて、目視あるいは鳴き声を確認した鳥類の種類と個体数を記録する。これを1日2回、2週間以上間隔を開けた2日間で行う。

2.速報値に基づく過年度調査結果との比較

 モニタリングサイト1000森林・草原調査 陸生鳥類調査の越冬期調査は、一般サイトの森林47サイト、草原7サイト、合計54サイトで行われ、合計107種(森林94種、草原57種)の鳥類が確認されました。このうち森林サイトで確認された鳥類の出現率(%)上位10種は順に ヒヨドリ(91.5)、ヤマガラ(87.2)、ハシブトガラス(85.1)、シジュウカラ(80.6)、コゲラ(80.6)、メジロ(68.1)、シロハラ(66.0)、ウグイス(61.7)、ウソ(61.7)、エナガ(59.6)でした。過去4年間の越冬期の調査結果と比較すると、例年の出現率が5-6位であったヤマガラとエナガが平成24年度はそれぞれ2位と10位となるという対照的な結果が得られました。

モニタリングサイト1000森林・草原調査について
 モニタリングサイト1000(重要生態系監視地域調査)はわが国を代表する様々な生態系の変化状況を把握し、生物多様性保全施策への活用に資することを目的とした調査で、全国約1,000か所のモニタリングサイトを設置し、平成15年から長期継続的に実施しています。森林・草原調査は、調査地点としてコア・準コアサイト48箇所と一般サイト422箇所を設定し、樹木、昆虫(地表徘徊性甲虫)、鳥類を対象として調査を行っています。

3.参考

モニタリングサイト1000ウェブサイト
http://www.biodic.go.jp/moni1000/index.html
モニタリングサイト1000速報ページ
http://www.biodic.go.jp/moni1000/findings/newsflash/index.html 

【添付資料】
 モニタリングサイト1000陸生鳥類調査情報2013年 9月号 Vol.5 No.1

添付資料

連絡先
環境省自然環境局生物多様性センター
直通:0555-72-6033
センター長   :中山 隆治
総括企画官  :鑪 雅哉
生態系監視科:雪本 晋資

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