報道発表資料

この記事を印刷
2013年10月01日
  • 地球環境

日ASEAN閣僚級環境協力対話 及び 第12回ASEAN+3環境大臣会合の結果について (お知らせ)

 9月26日(木)、インドネシア・スラバヤにて、日ASEAN閣僚級環境協力対話が初めて開催されるとともに、第12回ASEAN+3環境大臣会合が開催され、我が国からは、秋野公造環境大臣政務官が出席しました。
 日ASEAN閣僚級環境協力対話は、日ASEAN友好協力40周年を記念して初めて開催されたもので、二国間クレジット制度を活用した「環境的に持続可能な都市」の取組に焦点を当てて意見交換が行われました。
 ASEAN+3環境大臣会合では、日中韓3カ国とASEANの間の環境協力について報告及び議論が行われました。

1.開催日:
平成25年9月26日(木)
2.開催場所:
インドネシア・スラバヤ(シャングリラホテル)
3.会議の概要
(1)
日ASEAN閣僚級環境協力対話
(i)
 会合には、ASEAN諸国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)、日本、ASEAN事務局が出席。我が国の秋野環境大臣政務官及びカンブアヤ・インドネシア環境担当国務大臣が共同議長を務めた。
(ii)
 両共同議長の開会挨拶に続き、秋野環境大臣政務官から、「環境的に持続可能な都市(ESC)」を実現するための方策として、本年5月に石原環境大臣から発表された、二国間クレジット制度(JCM)を活用した「途上国の一足飛び型発展の実現に向けた支援方策」について説明を行った。また、リスマハリニ・スラバヤ市長から、「北九州市とスラバヤ市との間の環境協力」について、特に廃棄物管理に焦点を当てた発表が行われた。
(iii)
 ASEAN各国から、日本の協力に感謝の意が示されるとともに、今後も協力を期待する旨の発言があった。インドネシア、ベトナム、ラオスからJCMを活用したプロジェクトの進展への期待が示された。また、インドネシアやタイからは、北九州市とスラバヤ市のような都市間環境協力を他の都市にも広げたいとの意向が示された。本対話の結果については、12月に東京で開催される日ASEAN特別サミットにインプットすることとなった。
(2)
ASEAN+3環境大臣会合
(i)
 会合には、ASEAN諸国、日本、中国、韓国、ASEAN事務局が出席。議長は、カンブアヤ・インドネシア環境担当国務大臣が務めた。我が国からは、秋野環境大臣政務官が出席。
(ii)
 我が国からは、上記日ASEAN閣僚級環境対話及び本年8月に行われた日ASEAN環境協力対話の結果を報告するとともに、本年5月に石原環境大臣が発表した「途上国の一足飛び型発展の実現に向けた支援方策」について説明を行った。また、本年5月の日中韓環境大臣会合で合意された、アジアにおける大気汚染対策のための地域協力強化についても発表した。
(iii)
 ASEAN各国から、「一足飛び発展の実現に向けた支援方策」に強い関心が示され、いくつかの国から支援を受けたいとの要望が示された。大気汚染に関しては、韓国やシンガポールから、地域的協力を既存のUNEP等の枠組みを活用しつつ推進することに強い同意が示された。
(iv)
 中国や韓国からもASEANとの協力について発表が行われた。
(v)
 次回のASEAN+3環境大臣会合は、2014年にラオスで開催することを確認した。
4.その他
 秋野環境大臣政務官は、カンブアヤ・インドネシア環境担当国務大臣、また、開催地のリスマハリニ・スラバヤ市長とバイ会談を行い、「持続可能な都市」の取組について、JCMを活用しつつ一層強化することなどに合意した。
 また、我が国の支援で建設された北九州市の西原商事の中間処理施設への視察が会合のサイドイベントとして行われ、分別によりごみが7割削減されたこと等が紹介された。
連絡先
環境省地球環境局国際連携課
国際協力室 (代表:03-3581-3351)
        (直通:03-5521-8248)
室長   :川又 孝太郎 (内:6765)
室長補佐:西前 晶子  (内:6761)
担当   :三角 啓介  (内:6764)