報道発表資料

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2013年09月24日
  • 地球環境

石原環境大臣のツバル・フィジー訪問の結果について(お知らせ)

 石原環境大臣は、9月16日(月)にフィジー、9月17日(火)から19日(木)にツバルを訪問した。ツバルではイタレリ総督、ソポアンガ首相及びフィニカソ外務・環境大臣、フィジーではナイラティカウ大統領及びクンブアンボラ外務大臣(気候変動担当)と会談するとともに、気候変動による島嶼国の脆弱性やごみなどの環境問題について視察を行った。

1.日程

 平成25年9月14日(土)~20日(金)

2.場所

 フナフチ(ツバル)、スバ(フィジー)

3.概要

(1)各国要人との会談等

ツバル

 気候変動の影響に対し島嶼国が特に脆弱であり、国の存立や人々の生存の問題であることとの認識で一致。海岸保全等の適応対策を、二国間協力の強化を通じて共に協力して対応していくことに合意した。
 また、廃棄物問題等の環境協力についても検討することとなった。
 さらに、[1]貨物旅客兼用船建造計画への無償資金協力及び発電・漁業用燃料等へのノン・プロジェクト無償資金協力の二件の署名式及び[2]海水淡水化装置の開所式において日本政府を代表してスピーチを行った。ツバル側から、これまでの支援に謝意が示され、今後の二国間関係の強化に合意した。

フィジー

 気候変動対策や適応について意見交換を行った。

(2)視察等

 特に温暖化による海面上昇の悪影響が懸念されているツバルにおいて、以下のサイトの視察を行った。

フナフチ環礁を形成する複数の島(海岸浸食被害、マングローブ植林及びサンゴ礁保全状況)
ヌイ集会場(満潮時に冠水)
ボロ―ビット(採石場跡地。満潮時に冠水し、廃棄物が投棄されている。)
コーズウェイ(島と島の間を埋め立てた道路。島の地盤となる星砂の移動を阻害している要因。)
「星砂プロジェクト」の研究所(東京大学やJICA等による海岸浸食対策のプロジェクト)
北部ゴミ処理場(ツバル国内の全てのゴミの集積地。分別・有効利用の試み。)
太陽光発電と海水淡水化装置(渇水時の適応対策及びCO2削減。日本からの支援で導入。)

(3)今後の対応

 島嶼国における気候変動の影響の状況を踏まえ、今後の国内・国際での温暖化対策の強化を進めていく考え。また、JICAと連携し、島嶼国での適応・緩和及びごみ問題等への対応を検討し、島まるごと支援につなげていく予定。
 さらに、来年に開催予定の「3Rフォーラム」や「地球温暖化とサンゴ礁保全の国際会議」等において国際的な議論を深めていきたい。

連絡先
環境省地球環境局国際連携課国際協力室
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8248
室長   :川又 孝太郎 (内線:6765)
室長補佐:西前 晶子  (内線:6761)
担当   :福永 健一郎 (内線:6767)