報道発表資料

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2013年08月22日
  • 自然環境

国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)生物多様性地域セミナー in 富山 富山県生物多様性シンポジウムの開催結果について(お知らせ)

 国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省及び富山県は、8月10日(土)に富山県富山市において、市民、企業、NPO/NGO及び自治体の方々を対象に、「生物多様性地域セミナーin富山 ~富山県生物多様性シンポジウム~」を開催しました。
 UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」と元気とやまマスコット「きときと君」による「生物多様性キャラクター応援団共同宣言式」、地球いきもの応援団の一人であり生物多様性リーダーでもあるルー大柴さんの講演のほか、愛知目標の達成に向けた地域での活動についてパネルディスカッションを行いました。また、「MY行動宣言 5つのアクション」を活用して参加者同士が意見交換を行うワークショップを実施しました。
 今後、同セミナーは愛媛県(12月)での開催を予定しています。

概要

1.日時
平成25年8月10日(土)13:00~16:30
2.会場
富山国際会議場 2階特別会議室
(富山市大手町1番2号)
3.主催等
主催:
国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省、富山県
共催:
生物多様性自治体ネットワーク
4.出席者数
約110名
式典での記念撮影
式典での記念撮影
会場の様子
会場の様子

開催結果

1.開会挨拶

環境省 長野自然環境事務所長 牛場 雅己
環境省 長野自然環境事務所長
牛場 雅己
UNDB-J委員・公益財団法人日本動物園水族館協会 会長 山本 茂行 氏
UNDB-J委員・公益財団法人日本動物園水族館協会 会長
山本 茂行 氏
富山県 理事・生活環境文化部次長 小野 洋 氏
富山県 理事・生活環境文化部次長
小野 洋 氏

2.式典

(1)生物多様性キャラクター応援団共同宣言式

UNDB-Jキャラクター
「タヨちゃん サトくん」
元気とやまマスコット
「きときと君」
UNDB-Jキャラクター
「タヨちゃん サトくん」
元気とやまマスコット
「きときと君」

 UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」と元気とやまマスコット「きときと君」が、今後協力して生物多様性に関する普及啓発に取り組むため「生物多様性キャラクター応援団共同宣言」を行いました。

(2)MY行動宣言デモンストレーション

MY行動宣言デモンストレーション MY行動宣言デモンストレーション

 ルー大柴さんと、UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」、元気とやまマスコット「きときと君」が、生物多様性に関する自らの行動を宣言する「MY行動宣言」のデモンストレーションを行いました。あわせて、本セミナー参加者にも、「MY行動宣言」を実施していただきました。

3.講演 「身近な生き物とトゥギャザーしよう!」

講演 「身近な生き物とトゥギャザーしよう!」 講演 「身近な生き物とトゥギャザーしよう!」

 ルー大柴さんから、身近な自然の中で出会えるドジョウやメダカ、サワガニなどとのふれあいとその魅力について、また近くの公園などで行っている清掃活動についてお話いただきました。最後にNHKみんなのうたでおなじみの「MOTTAINAI」を参加者と一緒に歌って盛り上げていただきました。

4.発表 UNDB-Jの活動状況と生物多様性をめぐる最近の話題

環境省 自然環境計画課
生物多様性施策推進室 環境専門員
宮崎 公輔 

 UNDB-Jが推奨する連携事業の認定、子供向け推薦図書「生物多様性の本箱」の選定などUNDB-Jの活動状況のほか、生物多様性をめぐる最近の話題について紹介しました。

5.パネルディスカッション 「再発見!身近な自然と人とのつながり」

(パネリスト)
富山県ナチュラリスト協会 顧問 泉 治夫 氏
魚津水族館 館長 稲村 修 氏
富山県中央植物園 企画情報課長 神戸 敏成 氏
(コーディネーター)
日経BP社 環境経営フォーラム 生物多様性プロデューサー
/日経エコロジー記者 藤田 香 氏
(パネリスト)
富山県ナチュラリスト協会 顧問 泉 治夫 氏
魚津水族館 館長 稲村 修 氏
富山県中央植物園 企画情報課長 神戸 敏成 氏
(コーディネーター)
日経BP社 環境経営フォーラム 生物多様性プロデューサー
/日経エコロジー記者 藤田 香 氏

 始めに、稲村氏より富山県の自然環境の特徴と水生生物の現状について、神戸氏より生物多様性の保全と植物園の役割について、泉氏より氷見市沖にある虻が島の自然と小学生による環境学習の取組について発表があり、藤田氏からは企業による生物多様性の取組について紹介されました。
 続いて、富山県の「生物多様性地域戦略」を策定していくために、富山ならではの素晴らしさや守るべきものは何か、取組を進めていくための課題などについてお話され、元々富山にあった自然、生態系を知り、「保全する=守る+活用すること」などの意見がありました。

 パネルディスカッション終了後、UNDB-J委員の山本氏から、次世代を担う子どもたちが川や自然にもっと触れ合える環境を整えることが必要といったコメントがありました。

6.ワークショップ(テーマ:MY行動宣言 ~生物多様性を守るために、私たちにできること~)

ファシリテーター 日経BP社 環境経営フォーラム 生物多様性プロデューサー/日経エコロジー記者 藤田 香 氏 ファシリテーター
日経BP社 環境経営フォーラム
生物多様性プロデューサー/日経エコロジー記者
藤田 香 氏

 「MY行動宣言」の5つのアクション(たべよう、ふれよう、つたえよう、まもろう、えらぼう)ごとにグループに分かれ、そのアクションに関して一人ひとりができること、さらにそれを地域や周囲の人に広げていくための方法を具体的に話し合いました。

UNDB-J推薦子供向け図書「生物多様性の本箱」の展示

セミナーの会場では、UNDB-J推薦子供向け図書
「生物多様性の本箱」の展示を行いました。

参考

国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)
 2011年から2020年までの10年間は、国連の定めた「国連生物多様性の10年」です。生物多様性条約第10回締約国会議(2010.10愛知県名古屋市)で採択された、新たな世界目標である「愛知目標」の達成に貢献するため、国際社会のあらゆるセクターが連携して生物多様性の問題に取り組むこととされています。
 これを受け、愛知目標の達成を目指し、国内のあらゆるセクターの参画と連携を促進し、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する取組を推進するため、「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)が2011年9月に設立されました。
 (ウェブサイト)http://undb.jp/
生物多様性キャラクター応援団
 国民一人ひとりに生物多様性に対する認知や理解を広げ、国民運動として取組を促進するため、2012年9月に旗揚げした広報組織です。広く様々なキャラクターからの入団申請を募集中です。セミナー等における「生物多様性キャラクター応援団共同宣言式」の実施、生物多様性マガジン「Iki・Tomo(イキトモ)」での情報発信など、積極的な広報活動を行います。
 (ウェブサイト)http://undb.jp/committee/team/chara/
地球いきもの応援団、生物多様性リーダー
 「地球いきもの応援団」は、生物多様性の大切さを伝え、具体的な行動を促すため、様々な場面で広報活動を担っていただく著名人による広報組織です。各メンバーには、生物多様性に関するイベント等において広報活動に御協力いただいています。
 さらに、地球いきもの応援団の中から、国民一人ひとりが生物多様性の大切さを理解して行動に移せるよう先導する「生物多様性リーダー」を任命しています。
 (ウェブサイト)http://undb.jp/committee/team/cheering/
MY行動宣言 5つのアクション
 国民一人ひとりが生物多様性との関わりを自分の生活の中でとらえることができるよう、UNDB-Jは、5つのアクションの中から自らの行動を選択して宣言する「MY行動宣言シート」の活用を広く呼びかけています。
 (ウェブサイト)http://undb.jp/committee/tool/action/
UNDB-J推薦子供向け図書「生物多様性の本箱」
 生物多様性の理解や普及啓発、環境学習にも資するものとして、UNDB-J推薦「子供向け図書」(愛称:「生物多様性の本箱」~みんなが生きものとつながる100冊~)を2013年3月に選定しました。
 「生物多様性の本箱」の各作品については、UNDB-Jのロゴマークをご使用頂けるとともに、UNDB-Jとしてもブックフェアや読み聞かせ会等のイベントと連携するなど、積極的な広報活動を行っています。
 (ウェブサイト)http://undb.jp/recommend/list2012/
連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性施策推進室
代表   :03-3581-3351
直通   :03-5521-8150
室長   :堀上 勝  (内:6660)
室長補佐:山内 洋志(内:6662)
担当   :宮崎 公輔(内:6664)